失敗しないオフィスパーテーションの選び方!種類別の費用対効果と工事の注意点

オフィスのレイアウトを見直す際、パーテーション選定は空間づくりの完成度を左右する重要な要素です。視線のコントロールや防音性の確保、来客対応や集中環境の整備など、目的によって最適な選び方は大きく異なります。

しかし、種類や仕様を十分に理解しないまま導入すると、想定外の追加費用や使い勝手の悪さにつながることも少なくありません。本記事では、オフィスパーテーションの種類ごとの特徴や費用対効果、施工前に押さえておきたい工事上の注意点を解説します。失敗しないパーテーション選定の基本ポイントを押さえ、満足度の高いオフィスづくりにお役立てください。

パーテーション選びの前に知っておきたい2つのポイント

パーテーションは空間を仕切るだけでなく、働きやすさや見た目の印象にも影響します。ここでは、パーテーションの選び方の基本をまとめました。

① パーテーションの用途と求める役割を明確にする

パーテーション選びでは、「何を、どのように区切るか」という用途を明確にすることが重要です。用途には、来客に対応する会議室と執務エリアを適度に分ける、開放感を保ちながら視線だけ遮る、などが挙げられます。

パーテーションの用途によって高さ、素材、デザインは大きく異なります。用途の整理が曖昧なまま仕様選定を進めると、機能不足による追加や不要な性能にコストがかかることもあるため注意しましょう。利用者や使用シーン、将来的な使い方を含めた言語化が、最適なパーテーション選びにつながります。

② 防音性・見た目・コストなど性能条件の優先順位を決める

パーテーションには、簡易的なものから防音性を備えたものまでさまざまなタイプがあります。機能性とデザイン、どちらも高い水準で満たそうとするとコストが膨らむため「何を最も重視するのか」を明確にしましょう。

機密事項の多い会議が中心となる空間では防音性を重視し、執務室の簡易な間仕切りであれば可動性を重視するなど、用途に応じて優先順位を決めることが重要です。こうした判断軸をあらかじめ定めておくと、満足度の高いパーテーション導入につながるでしょう。

オフィスパーテーションの主な種類

オフィスパーテーションには、設置方法や性能によっていくつかの種類があります。空間の使い方や求める機能によって適したタイプは異なるため、それぞれの特徴を理解した選択が重要です。ここでは、代表的な3種類のパーテーションを解説します。

ローパーテーション(衝立)

ローパーテーション(衝立)は、床に置いて使用する簡易タイプの間仕切りです。主な役割は、作業エリアのゾーニングやフリーアドレス席の心理的な区切りや目隠しなどが挙げられます。

基本的には工事を必要とせず手軽に設置できるため、導入しやすくレイアウト変更も柔軟に対応できる点が特長です。一方で、防音性や空間を完全に区切る遮蔽性はあまり期待できません。会議室や応接室など、高いプライバシーが求められる空間には不向きといえるでしょう。

ハイパーテーション(施工型)

ハイパーテーション(施工型)は、床と天井に固定して壁のように空間を区画するタイプの間仕切りです。パネルの素材や仕様のバリエーションが豊富で、防音性やデザイン性、コストのバランスを用途に応じて調整できる点が特長です。

設置には工事が必要ですが、造作壁とは異なり将来的に解体や移設ができるため、オフィスレイアウトの変更にも柔軟に対応できます。そのため、会議室や応接室、集中して作業するスペースなど、空間の役割を明確に設定したいシーンに適したパーテーションといえるでしょう。

造作壁(LGS壁)

造作壁(LGS壁)は、軽量鉄骨(LGS)を下地に石膏ボードを貼り、表面に仕上げ材を施工する建築壁です。天井まで立ち上げる本格的な「壁」となるため、防音性や耐久性に優れ、用途に応じた細かな設計やデザインができます。

表面はシート貼りや塗装、吸音パネルなど、多彩な仕上げに対応できる自由度の高さが特長で、内装のクオリティを高めたい場面に最適です。具体的には、役員室や来客用会議室、企業のブランドイメージを体現する空間が挙げられます。一方で固定構造となるため移設はできず、レイアウト変更時には解体工事が必要になる点に注意が必要です。

素材で選ぶオフィスパーテーション

オフィスパーテーションは、使用する素材によって印象や機能性が大きく変わります。以下では、各素材の特徴と活用シーンを表にまとめました。

素材特徴メリットデメリット向いている活用シーン
アルミ・軽量で施工しやすく、最もポピュラー。・コストを抑えやすい・軽量でレイアウト変更しやすい・仕上げや色が選べる・工期が短い・高級感に欠ける・遮音が必要な場所には追加仕様が必要・執務室の区画整理・レイアウト変更前提のオフィス
スチール・重厚感があり、遮音性・耐久性に優れている。・防音性能が高い・高級感がある・価格はアルミより高め・移設に手間がかかる・会議室・役員室・来客対応のあるオフィス
ガラス・採光性・デザイン性が高い。・開放感・高級感が出せる・採光を確保しながら区画できる・プライバシー確保に工夫が必要・コストが高い(特に防音ガラス)・重量により施工条件が制限される場合あり・デザイン性重視のオフィス・採用やブランド目的の空間設計

用途や将来の使い方を見据え、空間全体のバランスに合った素材を選定することが満足度の高いオフィスづくりにつながるでしょう。

パーテーション施工前に確認!3つの工事リスク

パーテーション工事は見た目や機能だけでなく、事前確認を怠ると想定外のトラブルにつながります。ここでは、代表的な3つの工事リスクについて解説します。

①消防法(感知器・スプリンクラー)について

パーテーションを天井まで立ち上げて空間を仕切る場合、その区画は個室とみなされます。この場合、消防法に基づく設備計画の見直しが必要です。

具体的には、火災報知機(感知器)やスプリンクラー、誘導灯、非常照明などの設置位置や数量が再設計の対象となります。これらを考慮せずに工事を進めると、施工後に是正指示が出て、追加工事が発生することもあるため注意しましょう。

消防設備に関する判断基準は、建物の構造や管理方針によって異なります。計画段階でビル管理会社や所轄の消防署への確認が重要です。

②空調・照明の配置について

パーテーションを設置して空間が分かれると、空調効率が下がることや、動線に影響が出るケースがあります。空調やスイッチなど、既存設備をそのまま使用する場合は、特に注意したいポイントです。

こうした問題を防ぐためには、レイアウト変更後の利用状況を想定したシミュレーションが欠かせません。空調吹出口、照明器具の位置、スイッチ、コンセント、LAN配線の配置など確認し、必要に応じて工事計画に反映させると快適な執務環境を維持できます。パーテーションのレイアウトと設備計画は切り離さず、セットで検討することが大切です。

③欄間(ランマ)について

欄間とは、パーテーションの上部と天井との間に設けられる空間(隙間)です。欄間を開けて使用すれば、空調の増設工事や消防設備の移設・追加工事が不要となる場合があり、コストや工期を抑えられます。

一方で、開放して使用すると音が逃げやすくなるため、防音性能は低下します。そのため、機密性の高い会議や来客対応が多い空間には不向きといえるでしょう。

欄間の有無は、施工コストや工期、求める防音性に影響する要素です。用途に応じて何を優先するのかを明確にし、最適な仕様を検討しましょう。

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パーテーションは購入かリースか?費用と減価償却の考え方

パーテーションを導入する際は、施工方法だけでなく購入とリースのどちらが適しているかを考えることも重要です。ここでは、費用面と減価償却の視点でそれぞれの考え方を整理します。

長期利用やレイアウト固定が前提なら「購入」

パーテーションを購入する場合、会計処理上は建物付帯設備として扱われます。簡易的なものは耐用年数3年、それ以外のものは15年として減価償却の対象です。導入費用は耐用年数に沿って分割処理し、段階的に費用化します。

また、購入したパーテーションは自社の所有資産となるため、将来的にオフィス移転やレイアウト変更が生じた際には、解体や再利用、移設工事の可否を判断する必要があります。特に防音仕様やスチール・ガラス製のパーテーションは、撤去費用が発生するケースも多く、施工範囲や将来の運用まで見据えた長期的な視点での検討が重要です。

初期費用を抑えるなら「リース」も選択肢に

パーテーションをリースで導入すると、初期費用を抑えられる点がメリットです。月額または年額での支払いとなるため資金負担を分散でき、費用計上がしやすくなるでしょう。

また、リース内容によっては撤去やレイアウト変更、保守対応が料金に含まれているケースもあります。事業拡大の途中段階にある企業や、オフィス移転・レイアウト変更が頻繁に発生する可能性がある企業にとっては、柔軟性の高い選択肢といえるでしょう。

しかし、利用期間が長くなるほどトータルコストが購入金額を上回るケースもあります。利用期間や今後の計画を踏まえ、コストバランスを慎重に検討することが重要です。

まとめ

オフィスパーテーションは、空間を区切るための設備であると同時に、働き方や快適性、社内外のコミュニケーション、さらにはセキュリティに関わる重要な要素です。

満足度の高い導入を実現するためには、用途の整理や性能条件の優先順位付けに加え、消防法や空調・照明など設備面まで含めた事前設計が欠かせません。

ただし、どれだけ仕様やレイアウトを最適化しても、「実際に働く人がどう感じているか」を把握しなければ、本当の改善にはつながりません。

HATARABAでは、オフィス環境と働き方の課題を可視化するHATARABAサーベイを提供しています。パーテーション導入やレイアウト変更を検討する前後で活用することで、施策の方向性整理や効果検証にも役立ちます。

オフィスづくりを“感覚”ではなく“データ”で進めたい方は、ぜひ一度ご活用ください。

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この記事を書いた人

HATARABAコラム編集部

HATARABAコラム編集部によるコラムです。オフィス移転やオフィスづくりなど、『はたらく場所を、もっとよくする。』ためのお役立ち情報を発信しています。

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