スタートアップにとって、オフィス移転は事業フェーズや組織のあり方、そして今後の成長戦略を、空間としてどう表現するかという重要な経営判断です。
創業期から拡大期にかけて、スタートアップは常に限られた資金・時間・人員のなかで意思決定を迫られます。そのため現場の経営層からは、「オフィスコストはできるだけ抑えたい」「すぐに入居できる場所が必要」「数年後の組織規模が読めない」といった声も多く聞かれます。
不確実性からオフィスの重要性は低くなりがちですが、居抜きオフィスはこれらの課題を解決する選択肢として、スタートアップに注目されています。本記事では、スタートアップに居抜きオフィスが選ばれている理由を解説します。
変わり続ける働き方と、オフィスの役割
前提として、オフィスを取り巻く環境そのものがここ数年で大きく変化しています。リモートワークやハイブリッドワークが浸透し、フル出社を前提としない企業も増えてきました。一方で、採用環境は年々厳しさを増しています。
求職者は企業を選ぶ際、事業内容や条件だけでなく、「どんな人たちが、どんな環境で働いているのか」や「オフィスに出社する意味」を、より慎重に見極めるようになっています。
この会社は成長していきそうか
社内の雰囲気が良いか、活気的か
長く働けるイメージが持てるのか
こうした判断は、言葉だけでなく、オフィスという空間からも強く伝わります。オフィスは、単なる作業場所ではなく、企業の雰囲気や将来性を直感的に伝えるメディアになりつつあるのです。
しかしその一方で、内装に数千万円をかけ、完成まで数か月以上を要する一般的なオフィスづくりは、変化のスピードが速いスタートアップにとって必ずしも合理的な選択肢とはいえなくなってきています。
オフィスは“コスト”ではなく“経営判断”
スタートアップにとって、オフィスはしばしば「固定費」として扱われます。賃料や内装費はキャッシュフローに直接影響するため、慎重になるのは当然です。しかし、オフィスを単なるコストとして捉えてしまうと、本来得られるはずの価値を見落としてしまいます。
オフィスは、社員のコミュニケーション活性の場であり、採用面談での第一印象を左右し、企業の世界観やカルチャーを体現するなど経営そのものにも直結する装置です。
実際、オフィス環境が変わったことで、「求職者の反応が明らかに良くなった」「社員同士のコミュニケーションが活発になった」といった声も少なくありません。
だからこそ今、スタートアップの間では、「最小の投資で、最大の効果を得るオフィス戦略」が求められています。その文脈で、居抜きオフィスがひとつの選択肢として注目されているのです。
居抜きオフィスとは何か
居抜きオフィスとは、前テナントが使用していた内装や設備を残したまま、次の入居者が引き継ぐオフィスのことを指します。
すでに会議室や執務スペース、受付などが整っているケースも多く、
内装工事をほとんど行わずに入居できる
入居までの期間を大幅に短縮できる
初期費用を抑えられる
といった特徴があります。
「新しくつくらない」という選択は、一見すると消極的に見えるかもしれません。しかし実際には、事業に集中するための極めて合理的な判断として、スタートアップとの相性が非常に良いのです。
なぜスタートアップは居抜きを選ぶのか
1.スピードと柔軟性
スタートアップにとって、スピードと柔軟性は競争力そのものです。居抜きオフィスであれば、数か月に及ぶ内装工事を省き、事業や採用のタイミングに合わせて迅速に拠点を立ち上げることができます。市場の変化やチャンスを逃さないためにも、「すぐに動ける」ことは大きな価値になります。
2.資金配分の最適化
内装に多額の初期投資をかけずに済むため、限られた資金をプロダクト開発や採用といった本来注力すべき成長領域に集中させることができます。オフィスにかけるお金を抑えることは、単なる節約ではなく経営判断としての資源配分です。
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1.HATARABA居抜きを利用するメリット
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一般的な物件検索では出回りにくい居抜き物件情報を集約し、初期コストや移転工数を抑えながら、すぐに使える“即戦力オフィス”との出会いを可能にします。
2.居抜き支援チームがいることによるメリット
2-1.強み① 居抜きに特化した情報と提案力
居抜きオフィスは、タイミングや条件の見極めが難しく、表に出ない情報も多い領域です。
HATARABAの居抜き支援チームは、独自に集めた居抜き物件情報をもとに、条件面だけでなく実際の使い勝手や事業フェーズの変化を見据えた視点まで踏み込んだ提案を行います。
2-2.強み② スタートアップを理解した支援体制
資金制約、採用スピード、組織拡大の不確実性など、スタートアップ特有の事情を理解したチームがサポートします。
「成長スピードから逆算した物件提案」「数年後に動ける余白を残す」といった、現実的で無理のない選択肢を提示します。
2-3.強み③ スピード感ある意思決定と戦略的視点
居抜きオフィスは、良い物件ほど早く決まるのが実情です。
条件整理から内見、契約までをスピーディに進めることで機会損失を防ぎつつ、オフィスを採用力・組織力・成長を後押しする経営資源として活かす視点で、最小投資・最大効果のオフィス戦略を一緒に考えます。
これからのスタートアップにとってのオフィス選び
これからオフィスを検討するスタートアップにとって重要なのは、 今の事業フェーズや組織規模、そしてこれからの成長スピードに対して、無理のない意思決定ができているかどうかです。
オフィスは一度決めると、簡単には変えられません。だからこそ、柔軟に選べる余地を残しておくことも将来の選択肢を大きく広げます。
居抜きオフィスは、初期費用や時間を抑えながら、必要十分な環境を整え、事業や採用といった本来注力すべき領域にリソースを集中させるための有効な手段になります。オフィス移転を単なる引っ越しとして終わらせるのではなく、「これからの企業成長をどう支えるか」という戦略の一部として捉えることが大事になっています。