出社?リモート?若手従業員が求める最適な働く環境とは〜「働き方に関する意識調査」レポート〜

リモートワークの浸透は、私たちの働き方やオフィスに求める役割が変わる大きなきっかけとなりました。しかし、最近では完全出社や出社多めの勤務形態など、再びオフィスへの出社を促す企業が増えています。

私たちHATARABAではこの出社回帰の動きに着目し、東京・埼玉・千葉・神奈川で勤務する新卒1〜4年目の若手従業員1,000名を対象に、働き方に関する意識調査を実施しました。その結果、回答者の出社頻度(フル出社・週3〜4日出社・週1〜2日出社・フルリモート)によって、出社に対して抱いている意識に違いが生じていることが明らかとなりました。

本記事では、この意識調査を通じて見えてきた働き方やオフィスのあり方の潮流をレポートしていきます。

【調査結果①】ハイブリッドワークの方が出社するメリットを感じやすい

出社頻度に関する質問ではまず、回答者の6割が現在「フル出社」で働いているという状況が明らかとなりました。その中で、「フル出社」をしている若手従業員の約8割が「今よりも出社頻度を下げたい」と回答しています。一方で、「フルリモート」で働いている若手従業員の3割強が「今よりも出社頻度を上げたい」と回答しています。

この質問では、「週1〜2日出社」や「フルリモート」で働いている若手従業員の6割強が「現在の出社頻度を維持したい」と答えており、回答結果全体を通じて、若手従業員の多くが週の大半をリモートで働ける働き方を好む傾向にあることが見えてきました。

【調査結果②】ハイブリッドな働き方の方が出社に対して好印象を抱く

続いて、出社することにおけるメリットの有無について尋ねた質問では、回答者の出社頻度によってメリットの感じ方に大きな違いがあることが浮き彫りとなりました。

まず、「フルリモート」で働いている若手従業員の約3割が出社することに「メリットを感じていない」と回答しました。一方で、「フル出社」や「週1〜2日出社」「週3〜4日出社」している若手従業員の中で、出社に「メリットを感じていない」と答えた人は1割程度に留まりました。

また、「フル出社」の回答者よりも「週1〜2日出社」「週3〜4日出社」の回答者の方が、わずかではありますがメリットを感じていない割合が低くなっています。

この結果から、出社とリモートワークが組み合わさった「ハイブリッドワーク」という環境下の方が、出社することに対しメリットを感じやすい傾向にあることが見えてきます。また、全く出社をしないよりも、ある程度出社の機会がある働き方の方が、オフィスで働くことに対してポジティブな印象を抱きやすくなっているといえるでしょう。

【調査結果③】出社のメリットは「生産性」

出社することを好意的に捉えている若手従業員に対し、出社することでどのようなメリットを感じているかという質問を投げかけたところ、”生産性高く仕事を進めるため” の要素が上位を占める結果となりました。

「上司や先輩など社内の人に気軽に相談や打ち合わせができる」という回答が最も多く、次いで「働きやすい環境が整っている」という回答も上位にあがりました。一方、「従業員同士で雑談ができる」「人間関係の構築に繋がる」といった「仕事以外のコミュニケーション」にメリットを感じている若手従業員は2~3割程度に留まりました。この結果から、「仕事以外のコミュニケーション」活性化よりも「生産性」向上に出社メリットを感じている若手従業員が多いことが見えてきます。

これらのメリットは、ハイブリッドな働き方をしている若手従業員ほど強く感じており、オフィスとリモートの2つの働き方を行き来することで出社することの良さが際立つようになっていると考えられます。

【調査結果④】仕事へのモチベーションアップの鍵はオフィス環境と働き方

最後に、働くモチベーションに繋がる要因について質問したところ、「立地」や「働き方に関する選択肢の多さ」「オフィス内福利厚生の充実」が、「内装やビルのきれいさ」といったオフィスの見た目以上に、モチベーションへつながる要因であるという回答結果が出ました。

若手従業員のおよそ5割が「オフィス内装のきれいさ」や「ビルのきれいさ」が「モチベーションに繋がる」と感じている一方で、「働き方に関する選択肢の多さ」が「モチベーションに繋がる」と回答した人は6割に達しています。この結果から、若手従業員にとっては、自分に合った働き方を選択できることは仕事に対する意欲や満足感に大きな影響を及ぼす要因となっていると考えられます。

【考察】柔軟性の高い働き方に対応したオフィス空間が求められている

今回の調査を通じ、若手従業員が望む働き方の特徴として、柔軟性を重視する傾向にあることが明らかとなりました。このような傾向からは、出社とリモートワークそれぞれのメリットを活かしながら、しっかりとパフォーマンスを発揮できる働き方をしたいという思いを感じ取ることができます。

調査対象となった若手従業員は、学生時代や就職活動においてオンラインでの授業や課題提出、面談や面接を行うことに慣れているため、リモートワークの強みを熟知している世代です。その反面、彼らにはリモートワークで生じるコミュニケーション不全や孤独感に対する理解も深いという特徴があります。このような背景から、出社する最大のメリットとして「社内の人と仕事上のコミュニケーションが取りやすいこと」があがったのだと考えられます。

若手従業員がのびのびと能力を発揮し働きやすいと感じる職場環境の整備を含むモチベーションマネジメントは、企業の成長・発展に欠かせないものです。出社とリモートワークそれぞれが持つメリットへの理解を深め、ケースバイケースで最適な働き方が選べる環境であることは、昨今のオフィスに求められている役割であり、オフィスデザインのトレンドになっています。

本調査の結果をふまえ、今後も私たちHATARABAは、オフィスに出社しそこで働くこと自体が従業員にとって魅力と感じるようなオフィスづくりを追求し、それぞれの企業が抱える課題に応じて働く場所を最適化するサポートを続けていきます。

この記事を書いた人

HATARABAコラム編集部

HATARABAコラム編集部によるコラムです。オフィス移転やオフィスづくりなど、『はたらく場所を、もっとよくする。』ためのお役立ち情報を発信しています。

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