ジーニー社のオフィスを見学。~FM salonオフィスツアーレポート2025.9~

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株式会社HATARABAでは、ファシリティ担当の方に向けた会員制サロンFMsalonを運営しています。

本記事は、2025年9月26日(金)に株式会社ジーニー(以下、ジーニー社)の本社オフィスで行われたオフィスツアーの様子についてのレポートです。

FMsalonご参加企業

今回は、以下の企業をはじめとするファシリティ担当者にご参加いただきました。

【参加企業】
キャディ株式会社
ナイル株式会社
株式会社メドレー
株式会社MIXI
株式会社SmartHR など (五十音順)

ジーニー社のオフィスについて

ツアーの前に、人事部 総務グループ 亀ヶ谷さん、鈴木さんからオフィスについてお話を伺いました。

ジーニー社は2010年に創業し、現在16期目。社員数は877名で、この6年で264名から急増しています。事業提携や組織拡大を通じて社員が増加しており、エンジニア比率が高いことも特徴です。

出社を大切にする社風で、目標出社率は7〜8割。年間100名ほどの社員が増える中、ファシリティチームは増床プロジェクトに携わる機会が多いといいます。

ファシリティチームは人事部内にあるグループの一つで、人事の別チームや事業部などと連携しながら会社の成長や組織変更に対応しています。

「コミュニケーションが生まれるオフィスづくり」を大切にしており、半期ごとのキックオフや部活動など社内イベントも活発です。さらに、ドラマや映画の撮影場所としても積極的に貸し出しており、認知向上の工夫も行っています。

亀ヶ谷さんは、「(ドラマや映画など)作品を見た方に『見ました』と言ってもらえるのが嬉しいです」と語っていました。

オフィスの増床にあたっては、HATARABAが支援。オフィス増床の変遷については、鈴木さんから説明がありました。

現在のオフィスは、オークタワーの5、6階と、隣接する日土地ビル4階の3フロアで構成されています。

鈴木さんによると、社員一人ひとりに固定席を設けており、椅子やデスクは職種に応じて種類やサイズを変えているといいます。「長時間デスクワークを行うエンジニア職と、外出や打ち合わせが多いビジネス職では、最適な環境が異なるためです」とのこと。

オフィスのコンセプトは「生産性」「交流」「創造性」。
どのフロアでも同じように働けるよう、コーヒーメーカーや集中スペース、リラックススペースなどを整え、環境の差が生まれないよう工夫されています。

FMsalonの会場となった、オークタワーは、“来たくなるオフィス”をテーマにデザインされたフロアです。

オフィスづくりでは「コミュニケーションの活性化」を目的に、総務・人事だけでなく事業部の社員も巻き込んでプロジェクトを進めたといいます。

その際に見えてきた課題は、ラウンジを執務室の中央に設置したことで動線が分断され、デスク配置の柔軟性が下がったこと。また、コーヒーメーカーを中央に置いた結果、メンテナンス動線が複雑になった点でした。

日土地ビル4階への増床は、ジーニーにとって初の2拠点化対応がテーマでした。

鈴木さんは、「受付は黒を基調にしたクールなデザインに、リフレッシュエリアはあたたかみのある空間にしました。フロア間で不公平感が出ないよう、機能性とデザインのバランスを意識しています」と話します。

このフロアでは、リモートキャビンの音漏れや空調面など、実際に運用してみて見えてきた改善点もあったといいます。

また、社員の声を反映する仕組みにも工夫があります。
以前はクローズドな相談フォームで要望を受け付けていましたが、現在は社内チャットツールのチャンネルを活用。オープンに意見を共有し、カジュアルにやり取りできるようになりました。

ビルやフロアが分かれていることで、「ゴミの分別ルールの違い」や「電話対応の負担差」「人事部の情報把握」などに課題があります。また、物理的な距離が壁となり、一体感を保つことの難しさも感じているそうです。こうした課題に対しては、チャット上でのルール周知や、人事部と各事業部マネージャーによる定例ミーティングなどを通じて、地道に連携を重ねながら解決を図っています。

オフィスツアースタート!

3グループに分かれ、オフィスツアースタート!3つに分かれているフロアすべてを見学させていただきました。

オークタワー6階 

こちらのラウンジは、「おしゃれで洗練された都心のオフィス」のイメージにぴったりということで、ドラマや映画の撮影場所にもよく使われています。

当時の社員の投票により設置されたという「真実の口」のレプリカ。インパクトを与える存在です。

5階 会議室・執務室

会議室ごとにデザインが異なります。

ビリヤード台になるテーブルがある部屋、将棋や卓球などゲームが置いてある部屋など、ユニークな会議室があるのも特徴です。

フロアはL字になっており、事前の説明にもあったように、真ん中にリフレッシュスペースがあります。

コーヒーメーカーには、コーヒーが飲めない人のためにココアも用意されているとのこと。

靴を脱いで過ごせるスペースも。

社員からのニーズに合わせて導入したという昇降デスク。

オフィスグリコと専用の冷蔵庫。隣には社員が持参したものを入れられる冷蔵庫もあり、混在しないよう利用区分がわかるように表示されています。

日土地ビル

オークタワーと日土地ビルは屋外に出ることなく行き来できる構造で、利便性も確保されているそう。

オフィスのエントランスは、黒を基調にしたクールでモダンな印象。床のカーペットもトーンを合わせて選んだそうです。

奥には会議室が並び、それぞれの部屋はジーニー社が大切にしている「9つのValue※」にちなんで名付けられています。

社外向け5室、社内向け4室の計9室あり、「Ownership」「Commitment」「Challenge」など9つのValueとぴったり対応していました。既存エリアと増床フロアで“どちらが良い”と感じることがないよう、機能性やデザインの差が出ない工夫もされています。

※ジーニー社が創業時から何を大事にしてきたか、どういった価値観を持っているかを明文化したものであり、事業に取り組む姿勢を示しています。

ジーニー社が大切にしている「9つのValue」についてはこちら

こちらはラウンジスペース。エントランスとは対照的に、明るい雰囲気が印象的です。

執務室は会議が多く移動の頻度が高いビジネス職を通路側に、デスクに向かう時間が長いエンジニア職を奥側に配置しています。

オークタワー6階

再びオークタワーに戻ってきました。

このフロアには、重要な商談などに使う特別な会議室が2室あります。

一つは、代表の名前にちなんだ会議室。

こちらは会議室内の様子。雰囲気のある家具が並び、落ち着いた空間が広がります。

就活時代、面接の際にこの部屋に通されたという鈴木さんは、「とても緊張した」と当時を振り返ります。

座談会

オフィスツアー後は、座談会を行いました。

事前にテーマとして用意されたのは、以下の3つです。

  • 複数拠点の構築、運用について

  • 内装・賃料高騰並びに増床物件の減少化への対策

  • AIの活用方法について

これらのテーマに限らず、各社が今抱えている課題、悩みを共有し、自社での取り組みについて紹介するなど、情報交換が活発に行われました。

FMsalonでは、引き続きコンセプトに共感頂ける方をお招きしております。

ジーニー社 増床のインタビュー記事はこちら

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