広告プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業、海外事業を手掛けている株式会社ジーニー。本社は西新宿のオークタワーオフィスです。事業の成長に伴う人員の増加により、オフィス増床プロジェクトが始動。物件のご提案を株式会社HATARABAが支援いたしました。オフィス増床プロジェクトをご担当された人事部長代理の亀ヶ谷様にお話を伺いました。(以下敬称略)
背景・課題
- ・人員増により、オフィスの床面積が不足
- ・必要な規模に加え、既存オフィスからの距離、費用対効果を考える必要があった
- ・移動させた部署のパフォーマンスが落ちるなど、物理的に分かれることによる懸念があった
ポイント
- ・既存オフィスの隣のビルの物件を選び、行き来のしやすさを担保
- ・社内カルチャーの浸透など、運用面でできることにあらためて注力
採用が好調で増床が必要に。HATARABAに依頼した決め手は「チーム感」
貴社の事業についてご紹介ください。

株式会社ジーニー 人事部長代理 亀ヶ谷様
亀ヶ谷
弊社は2010年4月に創業し、今年で15期目を迎える会社です。事業の柱は広告配信プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業の2つで、ベトナムやインドネシアでの海外事業も手掛けています。
亀ヶ谷さまの業務内容、オフィスプロジェクトへのお関わりについてもお聞かせください。
亀ヶ谷
私は2021年9月に労務と総務担当として入社しました。入社すぐにオークタワーの5階増床プロジェクトの話が浮上し、経験のないところから携わることになったのが最初のオフィスプロジェクトです。人員計画が予定通り進めば、増床した分も1年2年で埋まることがわかったため、2023年5、6月にHATARABAさんにさらなる増床のご相談を持ち掛けました。
HATARABAとの出会いのきっかけは何だったのでしょうか。

HATARABA 山田
HB山田
初めて御社と名刺交換をさせていただいた際は、まだ亀ヶ谷さんがご入社される前でしたね。そこからご担当が亀ヶ谷様になりご縁をいただきました。

HATARABA 西村
HB西村
我々が初めて亀ヶ谷さんにお会いしたのは2021年11月です。山田と私の2人でご挨拶に伺いました。
亀ヶ谷
前回の増床プロジェクトがすでに決まっているタイミングでしたね。その後、2022年8月に増床を終えたオフィスを見ていただきました。その後、2023年春頃に「そろそろオフィスの床がなくなりそうだ」という話になり、HATARABAさんにご相談しました。採用が順調で、事業成長も好調なため、より人を増やしていくためにもオフィスが必要だったんです。
HATARABAにご相談いただいた理由、ご依頼いただいた決め手についてお教えください。
亀ヶ谷
タイミングとチーム感ですね。私は支え合えないと良い仕事はできないと思っていまして、チーム感を非常に重視しています。やり取りをしたときに感じる雰囲気含め、総合的に判断した結果、HATARABAのお二人とは良いチームになりそうという前向きな気持ちになりました。良い意味でのフランクさがあり、フラットなコミュニケーションが取れそうだなと感じたのを今でも覚えています。
今回増床したオフィスは、これまでのオフィスの隣のビルです。物件選定の際、どのような条件がおありだったのでしょうか。

亀ヶ谷
2、3年ほどで人が入りきればいいということで、300〜500坪を希望していました。災害時の復旧対応についても比較しています。
あとは費用対効果があるかどうか。なかなかないであろうお願いをしたこともあったのですが、お二人にはかなり粘り強く交渉いただいたと感じています。
チーム感が大事というのはまさにこういうときに感じるもので、オープンマインドで話せることでフラットな関係性を築けると、無理難題が生じたときに共に乗り越えていく力になります。相手を思い合う前提があるのは当然として、最適解に持っていくために率直に伝えられる、伝えてもらえるのは仕事を進めるうえで重要だなと思います。

HB西村
課題が目の前にある状態で、これを口にするのは不謹慎かもしれないと前置きしたうえで、『それでも楽しいです』とお伝えしたことを覚えています(笑)。
HB山田
難題に立ち向かうワクワク感がありましたよね(笑)。
既存オフィスと差分が出ないよう意識しつつ、よりクール&モダンな印象の内装デザインに
増床部分に関して、これまでのオフィスから変えた部分、改善した点はあるのでしょうか。
亀ヶ谷
大きなコンセプトは、前回増床したオフィスと同じ「クール&モダン」です。今回の増床では、一部署を丸ごと移すことにしたため、「あっちのオフィスのほうがいい」と双方が思うことのないよう、差分を極力なくすよう意識しました。


亀ヶ谷
デザインのトンマナはデザイナーさんが考えてくれていますが、前回増床したフロアはややポップで、今回増床したオフィスのほうがよりクール&モダンさが強いです。前回増床したタイミングは、コロナ禍で減った出社人数が戻ってきているタイミングだったため、来たくなるオフィスを作ることも目標でした。その点、今回はすでに出社している人がいる状態だったので、ポップさよりもクールに寄せた形です。

9つのバリューから命名された会議室
今回の増床プロジェクトで難しかった点はありますか?
亀ヶ谷
ギリギリまでどの部署を増床したオフィスに動かすのかが決まらなかったことですね。ここが決まらないと什器の数も決められないので、大変でした。結果、若いメンバーが多い部署が移ることになったのですが、移動後も会社らしさを維持し、事業達成できる組織であり続けられるようにという視点を大切にしています。また、運営側として、あらためて会社カルチャーを浸透させることも意識しています。

亀ヶ谷
同じ場所にいれば、オフィスの使い方、働き方に関して目が届きますし、物理的に離れるとこうした意識が緩むので、そうならないよう考えているという感じですね。
会社のために増床しているのに、増床した結果、事業達成ができなくなるのは本末転倒ですから、楽しいだけではいけないなと。そういった意味でも、少しでも物理的な距離を抑える隣のビルで増床できたことは大きかったですね。あとは低層階であること。これは社長の好みでもあるのですが、すぐに行き来でき、仕事がしやすいというのはありがたいです。
増床してみてのご感想をお聞かせください。
亀ヶ谷
思っていた以上にやることがありましたが、新しいことに取り組むのは気持ちがいいですし、社員のためにもなっているなと感じています。物理的に離れることに対して心配していたことについても、今のところ何も起きていないので良かったです。
終えてみて思っているのは、オフィスファシリティの準備とオペレーションを学ぶ必要性ですね。このあたりは、社内のチームメンバーが今がんばってくれているところです。

執務室
最後に、HATARABAと営業担当の良かった点についてお聞かせください。
亀ヶ谷
とにかく明るくフレンドリーな方たちで、肩の力が入っているタイプの営業ではないからこその相談のしやすさがありました。真剣に仕事をするのは当たり前ですが、お二人はそのうえで親身に真摯に向き合っていただいたなと感じています。この真摯さや親身であることは、信頼感にもつながると思っています。フランクにやり取りできたことで、「一緒にやっている感」を味わえ、楽しくプロジェクトを進められました。ありがとうございます。

HB西村
そう言っていただけてうれしいです、ありがとうございます。こちらこそ、一緒に仕事をしていて本当に楽しかったです。
HB山田
実は増床プロジェクト中から事例取材のお話をしていたんですよね。今回、ようやくそれが叶ってうれしいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。





会社概要
- 会社名
- 株式会社ジーニー
- 増床場所
- 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル 4階
- 設立
- 2010年4月14日
- 従業員数
- 617名(2024年取材時)
- 企業URL
- https://geniee.co.jp/
- 取材
- 2024年9月
取材・文:卯岡 若菜 撮影:竹井 美砂子