株式会社ユーザベース

1000坪~
300人~
IT・通信
拡張移転
設立10~20年

「共創」「熱」「象徴」をコンセプトに掲げた「街のようなオフィス」 ユーザベースの新オフィスへのこだわりとは?

「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」をパーパスに掲げる株式会社ユーザベース。経済情報プラットフォームSPEEDA(スピーダ)、経済ニュースをわかりやすく伝える「NewsPicks(ニューズピックス)」の他、ビジネス情報インフラサービスを展開しています。

2008年の創業から、企業の成長と共にオフィスを変化させてきました。2022年7月に丸の内の三菱ビルに移転した新オフィスのコンセプトは、「『共創』が起こる場所」「『熱』を生む場所」「『象徴』となる場所」。コロナ禍に、新たにオフィスを拡張移転する必要性について向き合い、今一度同社にとってのオフィスの位置づけを考えた末での移転でした。

今回、ユーザベースが成長と共にオフィスを変革させていくため、サポートをしています。

本インタビューでは、新オフィスに込めた想いや移転の背景、ユーザベースが考えるオフィスについてオフィス移転に携わったWaku Work(わくわく)チームの星野様、林様にお聞きしました。(以下敬称略)

背景・課題

  • ・急成長と共に倍増する社員。コロナによる影響をどうオフィスへ反映させるべきか?
  • ・丸の内でいかにユーザベースのカルチャーを表現する?
  • ・「経済情報を身近に」を体現できるオフィスの在りよう

ポイント

  • ・コロナ禍によりあらためてゼロから見つめなおしたオフィスの意義
  • ・「共創」「熱」「象徴」3つのコンセプトで丸の内を変革!
  • ・コミュニティが生まれ、新たな地域の交流の場を目指して

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マンションの一室時代から拡張移転を続け、1400坪の新オフィスへ

星野様、林様の業務内容、今回のオフィス移転で担われた役割についてお聞かせください。

いわゆる総務、庶務部署の一員ですが、ユーザベースでは「Waku Work(わくわく)チーム」と呼んでいます。そのため、押印や稟議、契約管理といった総務、庶務の仕事も通常業務ですが、総務、庶務という概念を飛び越え、チーム名の通り、みんなが本当にわくわく働ける仕掛けやイベントを手掛けていきたいと思って仕事をしています。移転を終えた今、この建物をいかに楽しく使っていけるか、使う人がいかに楽しめるかを御社と一緒に模索していきたいですね。

今回のオフィス移転では、私がメイン担当を担いました。星野は、ふだんからWaku Work(わくわく)チームのチームリーダーとして全体を見る立場で、今回も経験を活かして、さまざまなサポートをしてもらいました。

ユーザベースWaku Work(わくわく)チームの林様、星野様

御社は創業期から数回のオフィス移転を経験されています。その変遷をご紹介ください。

星野

3人の創業者によって立ち上げられた2008年は、ベンチャー企業らしく品川のマンションの一室、8.95坪のワンルームだったと聞いています。オフィスを構えることになったのは翌年の2009年で、赤坂の33坪のオフィスに10~20名が働いていました。そこからさらに人が増え、1年後の2010年に外苑前の63坪の物件に移転し、2年後には外苑前エリアで124坪の物件に移転しています。私が入社したのが、この2つ目の外苑前エリアのオフィス時代の後半です。人が爆発的に増えたことで、組織としての壁にぶつかり、現在も行動指針として掲げているThe Seven Valuesが生まれたのもこのころです。

その後、2014年に300坪の恵比寿のオフィスに移転。2018年、社員が500名を超えたタイミングで六本木に移転しています。3階に130坪のイベントスペースがあり、12階に500坪弱の執務スペースのあるオフィスでした。その後が、今回の新オフィスとなる1400坪のオフィスです。社員数は800名弱に上ります。

「共創」「熱」「象徴」。3つのコンセプトを体現した空間とは?

新オフィスの3つのコンセプトは、どのようにオフィスに体現されているのでしょうか。

新オフィスは、お客様が出入できるパブリックゾーンと執務エリアとが半々ずつぐらいになっています。ただ、1つ目のコンセプト「『共創』が起こる場所」が示すように、執務エリアもコワーキングスペースに近い作りになっているのが特徴で、チームで会話をしながら仕事ができるオープンな空間にしました。

パブリックゾーンと執務エリアの間のドア

2つ目のコンセプト「『熱』を生む場所」は、ユーザベースグループ全員が一堂に会せる空間に体現されています。オンライン会議やイベント、リモートワークが日常的にできるようになった今、同じ場に集まることの利点は同じ空気、温度、感情を共有できることにあると考え、本物の熱量が生まれる場所を目指しました。

また、同じ場に集まることで熱量を高められるのは、社外のお客様との場も含まれます。前のオフィスでは、コロナ前まで1日に3つ同時にイベントが開催されることもあり、時には社外に場所を借りることもありました。せっかくならオフィス内で多くのイベントを開けるよう、今回はイベントに使えるスペースを3つほど設けています。

最後の「『象徴』となる場所」は、今回移転先を提供していただいた三菱地所さまの「丸の内三菱ビルを東京丸の内の新たな象徴にしていきたい」という想いも込めたコンセプトです。日本経済の中心地である大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアにオフィスを構えることは、経済情報の力を信じる当社にとっても非常に意義があります。多くのビジネスパーソンの方にオフィスで交流していただくことで、新オフィスを私たちの象徴となる場所にしていきたいです。

これらのコンセプトを考えたのは、オフィスにこだわりを持つ創業者の梅田です。コンセプトを考えていくなかで、オフィスで多様性を表したいという想いに行き着き、多様性=いろいろな人がいる街というイメージが出来上がりました。オフィスではなく街をつくろうというところからスタートしているのが今回のオフィスづくりの特徴で、オフィス内に縁石を敷き詰めて道を作ったり、ベンチやバス停、電話ボックスがあったりと、オフィスらしからぬ見た目に仕上がっています。

縁石を敷き詰めた道は100メートルもの長さ

星野

当社はオフィスへのこだわりが強い上、走りながらすべてを決めていくのですが、御社はフットワークが軽く、こちらの要望や質問にいつもスピーディーに対応してくださいます。このスピード感や感覚で一緒に動ける会社さんは少ないので、御社の気持ちの汲み取り力、フットワークの軽さは非常にありがたいです。

星野

今回は、オフィスデザインにこだわりがあるあまり、PM業者を決める前にデザイン会社を決めてしまっていました。通常とは逆となる順序ですし、当社はステークホルダーが多く、まとめられるPM業者はいるのだろうかと不安ななか、御社から対応できるPM業者様をご提案いただきました。おそらくあまり御社側にメリットがないなかでもこのような対応をいただき、感謝しています。

ユーザベース社にとっての「オフィス」とは?オフィス移転の背景

今回のご移転の背景をお聞かせください。

コロナ前のタイミングでオフィスの席がなくなってきてしまい、サテライトオフィスを借りるのか移転するのか模索していました。御社にお願いし、いい物件を探し始めた矢先にコロナ禍がきたため、サテライトオフィスの話は一旦取りやめ、ゼロベースで今後の行動やオフィスの捉え方など、根本的なことを考えました。資本業務提携をさせていただいた三菱地所さまから、そのタイミングで三菱ビルをご提案いただいたため、本社移転という結論に達しました。

移転の決断に至った背景をお聞かせください。

星野

コロナ禍を経験し、良くも悪くもほぼ出社しないで仕事が回せることがわかりました。もともと出社義務もないので、やろうと思えばフルリモートにもできるのです。しかし、そうするとユーザベースのカルチャーがどうしても弱まってしまうという懸念がありました。当社は創業者達の想いもあり、会社が拡大しても、ぎりぎりまでワンフロアで顔を合わせられる環境で仕事をしたいという考えの元、オフィスを選んできたという背景があります。

コロナ禍はおそらく簡単に収まるものではなく、今後うまく付き合っていくしかないものになるでしょう。そのなかで、今後5年10年オフィスを構えるなら、振り切ってみんなが集まれる場所として作った方がいい。1人で集中して作業をするなら家でやればよく、たとえばティスカッションしたり、共創してクリエイティブな仕事などをする場所としてオフィスを位置づけようと決まり、3つのコンセプトにも繋がっていきました。

弊社:長倉

他のIT企業からは、出社させることを課題として掲げているという話を聞くのですが、ユーザベースさんは出社ストップをかけないと割とみんなが出社してしまうとお聞きしました。社員がオフィスを求めるから、人数の規模に応じた拡張移転をするという流れは非常に自然で、1番理想的な拡張移転のスタイルだと思います。

新オフィスのこだわりはどこですか?

星野

オープンコミュニケーションを体現したいとの想いがあります。これは以前からの話で、過去には会議室と執務室とを区切るガラスが曇りガラスだった際、梅田が「何で曇りガラスにするの?みんなが普段働いているところを見てもらった方がいいんじゃないかな?隠す必要はある?」と言ったことがあります。

一時期、コンプライアンスや漏洩リスクを気にするメンバーもいたのですが、「オフィスはカルチャーを体現する場所だから、できるだけオープンにしたい。見せてはいけない書類や仕事は、しっかり分けて見えないところでやったらいいと思う」というのが梅田の考えなんです。ですから、六本木オフィス時代は壁も極力ないデザインでした。

弊社:長倉

六本木オフィス作りの際に覚えているのが、コンセプトに書かれていた「気のいい場所」です。コスト部分も重要視されているとは思うのですが、数字以外の見えない部分、エモーショナルな部分も非常に重視されていらっしゃることを感じ、素敵だなと思いました。

星野

風水を気にしているといった話ではないのですが、例えば渋谷のゴミゴミとした場所に立つ何十階建てのビルのテナントで入るのではなく、その街を歩く人や雰囲気など「ユーザベースのオフィスはこういう場所にありたい」という感覚値があり、それを「気がいい」と表現しています。

明るくオープンなオフィスの雰囲気は、以前より引き継がれてきたユーザベースの文化です。

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新しいオフィスのこれから

新オフィスの反響はいかがですか?

メンバーからは「すごくいいオフィスですね」と言ってもらえていますし、イベントでオフィスに来られるお客様からの反応も非常にいいです。今までの通常のオフィスとは異なり、「ここ最近で1番驚いた」といった感想も寄せられていまして、ありがたい、作ってよかったと思っています。特にいい反応をいただいているのが、デジタルサイネージです。ダクト型のデジタルサイネージで、オフィスにはなかなかない仕掛けになっています。コンセプトを特に体現している存在で、かなりインパクトがあるのではないかと思います。

驚きを集めているデジタルサイネージ

弊社の担当者含め、ユーザベースには外部のファンも多くいます。なぜだと思われていますか?

一つは「自由主義」をバリューの1つに掲げているからかもしれません。自由の裏側には責任があるため、内部の人間としてはヒリヒリするところもありますが、その分、裁量権がありますし、ダメだと言われることもほぼありません。結果、楽しそうに働いている社員のワクワク感が伝わり、外部の方に魅力を感じていただけているのかもしれません。

弊社:長倉

一般的には、自由とわがままの境界線の判断って曖昧になりがちだと思うのですが、ユーザベースの皆さんは自由を働き方のなかで改善されているのがすごさだなと思っています。教育や採用に秘訣があるのでしょうか。

星野

自由主義をはじめとするカルチャーを同じ価値観で捉えられる人を採用しているのはあると思います。自由を享受するために、最低限ちゃんと自分たちで考えながら行動しなければいけないという発信も常にしていて、ユーザベースのカルチャーとして根付いているのでしょう。相手がCEOであっても忌憚なく意見を言い合う社風なので、合う合わないはあるかと思いますが、抵抗のない人はどんどんいい方向へ向かっていける会社だと思います。

ユーザベースは弊社が開催しているFM salonというファシリティ担当者向けの会員制イベントに参加されていますが、イベントはいかがでしょうか。

参加して半年〜1年ほどになりますが、コロナ禍が少し落ち着いてから、他の会社を見たり、移転のタイミングで必要な情報を得られたりと、非常にありがたい場です。今後は情報のキャッチだけではなく、ユーザベースをアピールするという面でも、何か情報提供ができればいいなと思っています。当社はどんどん変わっていく会社なので、他の会社様とお話をしながら、一緒に変わっていけたらいいですね。

弊社:長倉

FM salonを作ったのは、ファシリティマネージャーの市場価値を上げるべきだと思っているためです。ファシリティマネージャーは専門性が高く、難しい仕事だと認識しているので、会を通じて注目度を上げられたらと思っています。これからも一緒に会を作っていただけると非常にありがたいです。

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会社概要

会社名
株式会社ユーザベース
移転先
東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル
移転後坪数
1400坪
従業員人数
806名(2022年1月1日時点)
企業URL
https://www.uzabase.com/
取材
2022年8月

取材:伊藤秋廣(エーアイプロダクション)文:卯岡 若菜 撮影:原 哲也

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