株式会社TimeTree

ソフトウェア・アプリケーション
300坪~1000坪
100~300人
拡張移転
設立10~20年

自社の雰囲気・働き方に合った物件選びを。スピード感のある移転を「居抜き物件」で実現

個人で使うことはもちろん、予定をシェアできるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」を提供している株式会社TimeTree(以下、TimeTree)。事業成長によりオフィスのキャパシティが足りなくなり、社員が「出社をためらう」環境になっていたことから、移転プロジェクトを始動。スピード感とコスト面から、居抜き物件への移転という選択をしました。物件のご提案を株式会社HATARABAが担当いたしました。移転プロジェクトに携わられた森崎さん、奥村さん、里見さんにお話を伺いました。(以下、敬称略)

背景・課題

  • ・社員、出社数の増加により、座席・会議室がひっ迫し、社員が出社をためらう事態に
  • ・タイトなスケジュールでの移転を希望していた

ポイント

  • ・スピード感、コスト面から居抜き物件を選択
  • ・前テナントの使い方、雰囲気を内見でつかむことで、自社に合ったオフィス選びを実現
  • ・やるべきことをリストアップし、関係者と確実なやり取りを行うことでトラブルを防止

コロナ禍明けで出社数が増えたことにより、オフィスが手狭に

貴社についてご紹介ください。

森崎

家族やカップル、職場の方同士など、コミュニティ単位で予定を可視化できるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」を提供しています。もちろん誰かと共有するカレンダーとしてだけではなく、個人のスケジュール管理ツールとしても利用可能です。最近は、アーティストやECサービス、自治体などイベント情報を発信したい企業・団体と、それを受け取りたいユーザーを繋ぐ「公開カレンダー」という機能も展開しています。

オフィスプロジェクトでの皆さまのお役割について自己紹介をお願いいたします。

森崎

ヒューマンキャピタル本部で庶務、総務を担当しています。社員が安心してパフォーマンスを発揮できるよう、福利厚生や社内イベントを企画開催するなど、環境づくりに取り組んでいます。

奥村

森崎と同じヒューマンキャピタル本部で、本部長兼CHCO(Chief Human Capital Officer)として、庶務・総務・人事を担当・統括しています。部署名であるヒューマンキャピタル本部は人と組織を動かす仕組みをつくることが役割なんです。環境づくりにはゴールがないため、試行錯誤を続けるのが部のミッションで、私は本部長として施策を見る立場となります。ハイブリッドワークをしているメンバーもいるため、オフィス環境だけではなく、バリューを出しやすい環境づくりを目指しています。

里見

私は財務や経理、情報システムなどが含まれるコーポレート本部の本部長を務めています。あと、COSO(Chief Organizational System Officer)という他であまり聞き慣れない役割も担っています。これは組織のOSみたいなものを担当する役割ですね。組織として上手くパフォーマンスを上げていく仕組みづくりのうち、組織OSと呼んでいる部分を担っています。私は普段は金沢で働くハイブリッドワーカーなので、移転プロジェクトに関しては実務面ではなく、プロジェクトのキックオフ時やオフィス稼働を始める際の社内コミュニケーション部分で関わりました。

オフィス移転の経緯をお聞かせください。

コーポレート本部 里見さん

里見

2024年9月1日に創業10周年を迎えたタイミングで、ミッション・ビジョン・バリューを刷新しました。そこで生まれた新たなミッションが「『誘おう』をつくる」です。この「誘う」は1つのキーワードで、刷新したバリューにも「誘われるのを待たない」と「誘う」が含まれています。バリューは3つあり、残りの2つのうち1つが「だれもためらわない環境を」なのですが、移転前のオフィス環境はそれに相反するものだったんです。

森崎

コロナ禍でリモートワークが多かった時期に事業成長して社員数が増えたため、コロナ禍が明けて出社数が増えたことにキャパシティが追い付かない状態だったんです。会議室もひっ迫していて、対面での打ち合わせの増加に対応し切れない状態でした。

里見

「だれもためらわない環境を」と言いながら、社員が出社をためらわざるを得ない環境にあるのは良くありません。出社することで生まれるコミュニケーションやコラボレーションを阻害してしまっている現状を打破し、「誘おう」という方向性に会社全体が向くことで事業推進がより加速するのではないかという考えで、移転プロジェクトが始動しました。

株式会社HATARABAにご依頼いただいた背景についてお聞かせください。

ヒューマンキャピタル本部 森崎さん

森崎

私が前職時代に存じ上げていまして、その縁から問い合わせました。お願いしようと決めた決め手は、元気と勢いと若さですね(笑)。言い換えると、弊社の温度感やスピード感と合っていると感じられたからです。今回の移転で終わりではありませんから、その後もお付き合いしていけそうだなと感じられたのが決め手になりました。

今回は居抜き物件への移転となりました。当初から居抜きを前提とされていたのでしょうか。

森崎

そこまで決めきれてはおらず、選択肢の1つとしてあった形です。今回は入居までのスピード感を重視していまして、話していくうちに居抜きが1番早いことを知りました。オフィスをゼロからつくるよりもコスト面を押さえられるのも利点でしたね。

物件が決まるまでの流れについてお聞かせください。

ヒューマンキャピタル本部 奥村さん

奥村

弊社は理念を大切にしている会社なので、オフィスに関してもミッションやビジョンから考えていくため、物件に求める要件が一般的ではないだろうと思っています。そのため、居抜き物件を自分たちで探してみようとしたところで、検索キーワードで探しづらいんですね。ご提案いただくのも難しかったのではないかと思っています。

里見

初めにこちらから申し上げた要件は、規模と最寄り駅と移転時期くらいでした。

森崎

その規模も課題で、居抜きオフィスで検索してみたら100坪以下の物件しか出てこなかったんです。通勤の利便性を考えるとエリアを大きく動かしたくなかったですし、予算も現実的に決まっているため、「この条件を満たす物件はありますか」から進めていきましたね。

HATARABA 新井

HB新井

社内ですでに情報収集を進められていらっしゃっていて、概念的な話をある程度まとめられていたため、そのご要望に物件をリンクさせていきました。その段階では居抜き物件以外も選択肢にありましたが、スピード感や費用面を考えると、やはり居抜きが良さそうだという結論になったんです。ただ、森崎さんがおっしゃったように、御社の規模感の居抜き物件はあまり世に出ていないため、どう理想に近い物件情報をお出しできるかが我々の鍵となりました。

HB脇黒丸

規模やエリアの他、当初のお話でお聞きしたのは「新宿中央公園が好き」でしたね。

奥村

以前のオフィスが、「近隣に公園がある」から選んでいるんです。仕事の合間に散歩することでリフレッシュやパフォーマンス向上につながるという理由で。

森崎

該当する物件を内見し決めていく流れで進めていただきました。移転の希望時期が決まっていたため、ここからはスピード勝負でしたね。代表2人が内見に参加したいという意向を示したのですが、2人のスケジュールが合うタイミングが限られていたため、調整に苦心されたのではないかと思っています。2日間で5、6件を巡れたのは、やはり若さとガッツがおありだったからかなと。

HB新井

渋滞で思うように車が進まずギリギリになるなど、今振り返ってみると思い出深いエピソードがありますね(笑)。

HATARABA 脇黒丸

HB脇黒丸

森崎さんが我々をも引っ張っていってくださったと思っています。

居抜き物件を選ぶ際、内見で重視したポイントはありましたか?

奥村

弊社には社長室が不要なため、立派な社長室がある物件は合わないだろうなという話もありましたね。また、レイアウトが良くても雰囲気が弊社の社風と違うなとか。

森崎

そうですね。弊社の社員全員が働いているイメージを持てるかどうかは内見時の1つのポイントでした。

奥村

居抜き物件の場合は、前テナントさんともやり取りが発生するため、先方がやり取りしやすそうかどうかもポイントでした。

入居後をイメージしやすいことが居抜き物件への移転の1つのメリット

居抜き物件にして良かったと思う点はありますか?

森崎

内見を進めていくなかで、前のテナントさんがどんな風に使われているのか、どんな働き方をされているのか、そのスタイルや雰囲気ごと継承し、弊社ならではのストーリーをつくっていく良さがあるのかなと感じるようになりました。家具や什器、働く方がいらっしゃる状態を見られるため、自分たちが入ったあとをイメージしやすかったですね。

里見

内見をしたことでオフィス面積は当初の希望と変わったんです。結果的に、当初より少し抑える選択をしました。実際に使われている様子を見ることで、少しずつイメージを固められていった結果の判断ですね。

移転後、社員の方や周りの方からの反響はいかがですか?

森崎

移転初日にお披露目会を企画したのですが、代表含め良い反応だったと思います。

里見

お披露目会前にオフィスに来たのは、我々3人を含む4人だけなんです。代表も早く見に行きたそうだったのですが、「社員と一緒に初日を迎えてほしい」とお願いしました。

奥村

そうしたことができるのも居抜き物件ならではだったかなと思います。ゼロからつくるとなると、やはり確認のために都度チェックを入れてもらわなければなりませんが、居抜き物件はある程度仕上がっているからこそ、そこからは意見や希望を出してもらって「あとはお楽しみに」ができたのかなと。今の段階で手を加えたのは会議室の名前と受付くらいで、ここからより活用を進めていきます。みんなといろんな妄想を話せるのは楽しいです(笑)。

会議室名は「TimeTree」にちなんで「Time = 月」「Tree = 木の名前」の組み合わせ

月番号とセットにすることで「1月は松」「2月は梅」「3月は桃」のように、番号と木の結びつきを表現し会議室の場所を覚えやすくする工夫が施されている

プレートの土台に該当の木の木目を採用するなど細部にまでこだわったデザイン

里見

DJブースがほしいとか、ヨガマットを置きたいとか、畳を敷きたいとか。イベントをしたいという要望もありますね。

奥村

お客さんを呼びたいという声もあります。できるものから取り組んでいきたいです。

里見

オフィスを活用することでコラボレーションが生まれ、事業の成功を後押しできたらと思っています。社内コミュニケーションが無意識のうちの活性化することはもちろん、オフィスに候補者を誘う、イベントで社外の方を誘うなど、社内の人以外を誘うことにもつながっていったらいいですね。

 

ただ、オフィスを活用していきたいのと同時に、個々の事情に合わせてパフォーマンスを発揮できる環境を選べるスタイルは守っていきます。これは移転時に社内にも宣言しました。あくまでも「誘おう」であり、強制ではないんです。まずは出社をためらってしまう環境を脱して、「ためらわない」オフィスができたため、ここから、より「誘う」オフィスになれるよう、施策を考えていきたいです。

奥村

今は出社割合も高く推移しています。「前の会社さんがこれぐらいの人数だったから、そこまではいけるな」とイメージしやすく、弊社の未来像を想像しているところです。「前のテナントさんのような規模の会社に成長していけたら…」と。

「TimeTree」はグローバルサービスで、世界中にユーザーがいて、日本人ユーザーは5割ほどなんです。世界中で働いている人が「日本の本社に行ってみたい、本社の空気を感じたい」と思ってもらえるオフィスになっていけたらいいなと思いますし、空気感が伝わるオフィスづくりをしていきたいと思っています。

あらためて、株式会社HATARABAと営業担当へのご感想をお聞かせください。

森崎

移転について何もわからず、物件が決まったあとも契約までに何をすべきかわからなかったなか、やるべきことをリストアップしてくださったのが心強かったです。居抜き物件への移転は、前のテナントさん、ビルオーナーさんとやり取りする相手が複数になるため不安もあったのですが、やり取りにも同席していただけて安心して進められました。

HB脇黒丸

居抜き物件への移転は、何を残して何を捨てていくのかという細かい調整が前テナント様とあります。規模が大きければ大きいほど確認事項が増え、トラブルの原因にもなるため、弊社のチームとやり取りをしていただきながら進めていきました。森崎さんが良い意味で心配症だったことも、トラブルのない進行ができた理由だと思います。

HB新井

居抜き物件への移転はイレギュラーが多く、スケジュールも前テナント様ありきで変動するなど、変数が多いんです。その点、今回はタイトだったにも関わらず、比較的スムーズだったと思います。

森崎

何を聞いても即座に回答をいただけるのが本当に安心につながりました。勢いがあると感じたのは間違っていなかったです(笑)。またお願いする機会があるかどうかは弊社の成長次第なところがありますが、そのときもぜひ今回のような元気と勢いでお願いしたいです。

奥村

互いにベンチャー企業なので、そういう意味では同じ業界にいると思っています。HATARABAさんに負けないように成長したいですね。どちらかが上手くいかなくなってしまうのはつらいので、これからも切磋琢磨して元気に成長していけたらと思っています。スタートアップ界隈で移転について聞かれたら、ぜひ口コミさせてください。

HB脇黒丸

ありがとうございます!私自身、この規模感の居抜き物件は初めてだったため、周りに頼りながら支援をさせていただきました。スムーズに契約締結に至れたのは森崎さんの勢いがあってこそで、本来であれば私が引っ張るべきところを森崎さんに引っ張っていただけたと思っています。今回のプロジェクトを通して、御社のファンになりました。また移転の話がありましたら、次こそ私が引っ張っていけるよう、今後も力を付けてまいります。

HB新井

弊社で居抜きを専門とするチームを立ち上げたのが2024年6月で、サイトを作り促進していこうという動きを始めたばかりのタイミングでの今回のご縁でした。立ち上げたばかりのため、今期は苦しいだろうと思っていた矢先に問い合わせをいただいたため、社内でも「何が何でも成功させなければ」というプロジェクトでもあったのです。あらためて、こちらこそ本当にありがとうございました。

会社概要

会社名
株式会社TimeTree
移転先
東京都新宿区西新宿六丁目18番1号 住友不動産新宿セントラルパークタワー18階
設立
2014年9月1日
従業員数
115名(2025年6月時点)
移転後坪数
約450坪
企業URL
https://timetreeapp.com/
取材
2025年4月

取材・文:卯岡 若菜 撮影:竹井 美砂子

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