株式会社ミラタップ

300坪~1000坪
メーカー
不動産・建設
拡張移転
設立20年以上

従業員増や働き方の多様化を受けて、オフィスの最適解を探る。 企業の中長期を見据えた、未竣工ビルへの移転計画

住宅設備機器・建築資材のEC販売を手がける株式会社ミラタップ。業績好調に伴う予想外の人員増加に直面し、会社の飛躍期という節目も近づいていた2022年、同社は大阪本社の移転に乗り出しました。移転先は、2023年現在も梅田の一等地に建設中の、高いグレードを誇るビル。この未竣工ビルへの移転が決定し、2025年の移転に向けて、現在もサポートを続けています。

今回の移転プロジェクトを主導してきた総務の井神様と水田様、広報の永井様に、未竣工ビルを選んだ理由や新オフィスへの展望などについてお話を伺いました。(以下敬称略)

※撮影・取材は2023年実施

背景・課題

  • ・在宅勤務の定着と人員増から、10年後も想定した最適なオフィス像を描く
  • ・フロアが分かれており、社内コミュニケーションが取りにくい
  • ・今後の飛躍を見据え、オフィスのブランディング・グレードアップを図りたい

ポイント

  • ・必要な広さやグレードを備えた物件に決定
  • ・1フロアに統合。コミュニケーション課題解決が見込める
  • ・竣工前工事を活用できる未竣工ビルを選択。ブランディングの実現へ

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中長期的な経営計画から必要な平米数を算出

株式会社ミラタップ 水田様(左)・井神様(中央)・永井様(右)

――大阪オフィス移転に至った背景をお聞かせください。

水田

人員増加が最大の理由です。業績が好調で、予想よりも従業員の数がぐんと増えたんです。そこで、現在入居しているアプローズタワー21階の3区画のほか、4年前(2019年)に同ビル内の別フロアに1区画増床して対応しましたが、それでも席の確保が追いつかなくなってきている状況でした。

井神

在宅勤務やフリーアドレス制で座席を減らすことも考えましたが、移転という選択肢の方が現実的になってきましたね。

水田

そうですね。人が増えると物も同時に増えてくるというのもありますし。

さらなる増床も選択肢にありましたが、現在でもフロアが違うことで社員同士「もう何週間も会いませんでしたね」なんてことが起こっています。こうした環境では、コミュニケーションに影響が出て、統一感を持って働くことが難しく、やはり増床よりも移転の選択肢の方が有力になってきました。

株式会社ミラタップ 水田様

――移転にあたって、どのように情報収集をされていましたか?

水田

まずはウェビナーを片っ端から視聴しました。他社の事例を見たり、「オフィスの課題とは」といったキーワードで検索してみたり。ウェビナーにも参加しましたね。

その上で自社の課題を整理して、移転を具体的に考え始めました。その頃、鬼束さん、奈佐さんが当社の人員の増加率や経営計画、在宅勤務が定着しているなどの背景も踏まえて、必要な席数のシミュレーションを作ってくださいました。我々としては席数を200席と考えていたのですが、そのシミュレーションによると、想定の3割減でも十分だとわかり、実際に必要なオフィス面積が見えてきました。

井神

物件の選定にあたり、鬼束さん、奈佐さんには「400〜500坪」「お客さんのアテンドや従業員の通勤を考えて、場所は梅田」「今のビルよりも高いグレード」という点を重視して物件を探してもらいました。

株式会社ミラタップ 井神様

――ハイグレードのビルを選ばれたのは、ミラタップ様のご希望があったのですね。

弊社:鬼束

そうですね。ミラタップ様は今後、採用強化や企業ブランディングの確立をしていきたいと伺っていたので、そこにはより注力しました。

弊社大阪支店長 鬼束

オフィス探しを相談する

井神

当社の中期経営計画では、ちょうど2025年度が飛躍期の始まりに位置付けられています。ステップアップの時だからこそ、ビルのブランド力も必要でした。

弊社:奈佐

グレードは押さえた上で、立地や面積などその他の条件も漏れなくそろう物件をご提案しました。

未竣工ビルへの移転は初の試み。手探りながら、柔軟な協力体制で実現

――最終的に選ばれた「うめきた2期地区開発プロジェクト『グラングリーン大阪 ゲートタワー』」は未竣工ということですが、どのような理由で選ばれたのでしょうか?

水田

お二人にも同行してもらって12棟ほど内見したのですが、その中でもこのビルは当社の求めるグレードに一番マッチしていたためです。

井神

グラングリーン大阪 ゲートタワーは1フロアで必要な面積が確保でき、コミュニケーションの課題も解決できます。また、現在入居中のアプローズタワーの賃貸借期限と噛み合っていた事も理由の一つです。

当初は別のビルも検討していましたがうまくいかず、そんな時にこのビルが候補に挙がってぴったりとハマり、タイミングが合ったんです。ご縁を感じました。

水田

未竣工ビルを選ぶということは竣工前工事を活用できることになりますが、これは実務面でも大きなメリットでした。私は他拠点の移転にも何度も携わったのですが、工事期間中にも賃料が発生してしまうので工期がすごくタイトで、その大変さは身にしみていて。

今回はこれまで以上にブランディングを強化すべくオフィスを作り込みたいとも考えていたので、工期が長くかかりそうなこともネックでした。その点、竣工前工事を活用すれば、賃料のことは気にせず、一から丁寧にオフィス作りができますから。

――逆に、未竣工だからこその難しさもあったのではないでしょうか?

井神

費用面ですね。未竣工ビルへの移転は今までに経験がなく、相場すらわからなかったんです。とはいえ、同じビルで増床したパターンのシミュレーションは過去の経験から数字を出せます。それと比較検討するために、未竣工ビルへ移転する場合の費用も算出し、経営陣へ提出する必要がありました。

水田

ここでも鬼束さんと奈佐さんに相談したら、「移転に際して、何にどれくらい費用がかかるのか、資料を作れます」と言っていただいて。資料を提供していただいて、増床と移転の2パターンの数字を提示でき、なんとか乗り越えられました。

井神

しかし、その末に経営陣から条件として提示されたのは、正直「もう無理です」って言いたくなるような内容でした。僕はそこで半分諦めたんですけど、鬼束さん・奈佐さんのお二人に相談したら、嫌な顔一つせずに「前向きに検討します」の一言だけをくださったんです。

普通の会社なら「ちょっと厳しいかな」という顔をされる場面ですよ。だからもう少し信じてみようと、お願いしてみることにしました。

弊社:鬼束

これまでも井神様・水田様のお話の中から、コストにシビアだということは僕たちも感じていました。そこで、オーナー側と幾度となく交渉を続けた結果、最終的に予算の範囲に着地させることができ、条件を通せました。嬉しかったですね。

弊社:奈佐

上場もされており、定評のある良い企業様であることはもちろん、お二人にしっかりと社内調整をして頂けたからこそ、我々もオーナー側と建設的に交渉を進められました。

弊社大阪支店の奈佐

――未竣工ということで、「もの」がない点でも苦労されたのではないでしょうか?

井神

まさにその通りです。社内の合意形成の上で重要な点として「経営陣がどう判断するか」というところがあります。説明するより見てもらう方が早いのですが、やはり「もの」がないことが未竣工ビルの最大のデメリットだったかもしれません。

幸い、グラングリーン大阪 ゲートタワーの場合、模型があるプレゼンルームが用意されていたので、それを見てもらおうと考えました。とはいえ、在宅勤務が定着していたので役員も毎日出社するわけではなく、しかも社長と副社長がそろっている必要もありました。そこで、お二人にプレゼンルームを押さえてもらって、綱渡りのような調整を経て、社長と副社長にご覧いただきました。

この模型は、うめきた2期の開発地区全体が作り込まれていて、「オフィスがこの向きにちょうど来ます」「芝広場がこんな風に見えます」「駅からはこういうルートで出勤できます」と具体的に伝えられたのはかなり大きかったです。

未竣工だからできること。フリーアドレス制を試験導入し、設計にフィードバック

――竣工予定が2024年11月、移転はさらに先となり、移転までの期間が長くなりますが、どのように準備を進められていますか?

水田

移転後に導入予定のフリーアドレス制の試験導入を行っています。鬼束さん達から、「在宅勤務が定着しているが、グループごとでならフリーアドレス制を試せるのではないか」と言っていただいて、実際に今、1部署が着手しています。移転時にいきなりフリーアドレスにすると混乱するので、今のうちに「何が問題か」「何に対応しなければいけないのか」を検証しています。「コンセントが差しにくい」「移動用のバッグが欲しい」など、実際にやってみないと見えないことも多くて。移転までの期間が長いからできることですね。

永井

私の席から一番近い部署が今、まさにフリーアドレスの実験をしています。最初はみんな戸惑っていましたが、少し日が経ったら「今日はここに座ろう」などと聞こえてくるようになって。結構楽しんでいるようです。

水田

今の執務室は結構カチッとした雰囲気の作りになっていて、設計者さんからは「サンワさんなら新オフィスはもっとクリエイティブな感じにしませんか?」とも言われています。実際、当社の雰囲気としても年々セクショナリズムが緩和されつつあるので、次のオフィスではそれが良い形で作用し、フリーアドレス制も活かされて、コミュニケーションが活性化するといいなと思って、設計を進めています。

井神

一方で、フロアが分かれていることで極秘事項についても会話しやすいというメリットもありました。1フロアに統合する上で情報を守る方法も考えていかないといけないですね。

ミラタップらしさをオフィスでどのように表現するか

――新オフィスではどのようなことを実現したいですか?

水田

新オフィスのコンセプトは、当社の経営理念「くらしを楽しく、美しく。」と絡めて、「働く」も含めた「くらし」をオフィスから発信することです。1日24時間の中で働く時間は約8時間を占め、「働く」は「くらし」の一部ではないかと考えています。そこで、ミラタップで働くことを「くらし」の一つと捉え、現在のカチッとした雰囲気のオフィスから、「楽しく」働けるオフィスにシフトさせ、まずは私たちが「楽しく働く」を体現していきたいと思っています。そして、そうしたオフィスでの仕事を通して、楽しい「くらし」をお客様に提供していきたいですね。

井神

具体的には、それぞれの空間に自社製品を取り入れ、居間、風呂場、土間、縁側など、住居に見立ててコンセプトを作り、組み上げていく方針です。

永井

実は以前、オフィスのコンセプトを新卒で考えようというプロジェクトがあって、当時新卒だった私も参加しました。「オフィスを家に見立てる」「経営理念に結びつける」という想いはその場の全員が共通して持っていたので、それが本当に実現する方向に向かっているのは嬉しいですね。また、オフィスに自社製品を取り入れることによって、普段製品に触れる機会のない社員もより愛着が高まって、働く意識がさらに変わるのではないかと思います。

株式会社ミラタップ 永井様

カスタマーファーストを体現する誠実な企業

――弊社の印象をお聞かせください。

井神

選んだ理由を一言で言うなら「誠意」ですね。費用のことも含め、無理難題を結構言ったと思うんですが、嫌な顔一つせず「やってみます」「確認します」と受け入れてくれました。

御社は今、成長中の企業です。成長するほど、業界のルールや会社の決まり、相場や慣習なんかに縛られてくるものなんですが、それも一切ない。カスタマーファーストの理念は、大きな企業になるほど実践するのがとてつもなく難しいんですよね。にも関わらず、それをやってのけることができている数少ない企業です。お二人は、手間がかかることでも損得もそっちのけで、親身になって我々のことを第一にずっと考えてくれました。

水田

「良い会社ありますよ!」って紹介したいくらいです。レスポンスも早く、2022年8月頃に内見、同年11月にプレスリリースという非常にタイトなスケジュールでも理想の移転先を見つけられました。

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弊社:鬼束

ありがとうございます。初めにお会いした段階から、オフィスに対する課題感は持たれていましたが、それらを僕らができる限りですべてクリアできた点や、ご移転時にはミラタップ様の向かいたい方向性を最大限理解してご提案できた点は良かったと思っています。

弊社:奈佐

ミラタップ様のご移転を成功させるべく、お二人と一緒にプロジェクトを進められたことは私にとっても、とても有意義な時間でした。

皆様のご要望を叶えることができ、嬉しい気持ちで一杯です。お二人には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございます。

会社概要

会社名
株式会社ミラタップ
移転先
グラングリーン大阪 ゲートタワー
移転後坪数
約480坪
従業員数
約270人(取材時)
企業URL
https://info.miratap.co.jp/
取材
2023年5月

取材・文:今田 早紀 撮影:秦 真理子

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