株式会社プレイス&アビリティ

300坪~1000坪
拡張移転
設立10~20年

想定外のコストとスケジュールの壁を超えて。情熱的な行動力で想いを一つにしたプロジェクトの軌跡

2009年6月、東京・虎ノ門で創業した株式会社プレイス&アビリティ。採用支援事業を主軸に着実と成長を遂げ、2025年6月に虎ノ門に再び戻ってきました。一見すると順調に進んだように見えるこの移転プロジェクトですが、その裏には、コストやスケジュールに関する課題が山積に。

今回、物件の選定から移転の完了に至るまで、株式会社HATARABAが全面的にサポートしました。情熱と行動力で周囲をも巻き込みながら、プロジェクトを成功に収めた代表取締役の刑部さんに、移転の舞台裏を詳しくうかがいました。(以下、敬称略)

背景・課題

  • ・新卒入社のタイミングに合わせた短期スケジュールでの移転が必要だった
  • ・都内物件の空室減少と家賃相場高騰により、希望条件を満たす物件確保が困難だった
  • ・重機などを含む工事費・内装費が当初予算を大幅に上回ってしまった

ポイント

  • ・代表自らの情熱的な交渉力で、移転プロセスの関係者を巻き込み短期移転を実現
  • ・始まりの地「虎ノ門」への原点回帰で、IPO(株式公開)目標達成への強い意志を形に

創業の想いを胸に、全工程を自らリードした移転プロジェクト

貴社の事業と今回の移転プロジェクトへの関わり方についてお聞かせください。

株式会社プレイス&アビリティ 代表取締役 刑部 斉 さん

刑部

弊社は2009年6月、今から16年前に設立しました。私が29歳の時、資本金250万円で創業し、現在は社員数174名の規模になりました。コア事業は採用支援で、企業様の新卒・中途採用のサポートを行っており、前期の売上は約20億円、取引企業数は約1200社です。

今回の移転プロジェクトでは、要件定義から契約締結まで、候補物件の内見も含めてほとんどすべて私自身が担当しました。これは創業以来のスタイルでもあります。

HATARABA 新井

HB新井

地方支店の物件選定でも、必ず刑部さんご自身が現地に足を運ばれますよね。このオフィス規模で代表が移転業務をほぼ全て手がけるのは、非常に珍しいケースです。

HB西川

刑部さんとお仕事をさせていただく中で、いつも経営者としての姿勢を学ばせていただいています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

これまでのオフィス移転の遍歴を教えていただけますか。

刑部

創業時は一人で虎ノ門にオフィスを構えました。ちょうど、この会議室くらいの小さなスペースでしたね。その後、事業の成長に合わせて麻布、田町、三田、大門浜松町と移転を重ね、今回ついに原点である虎ノ門に戻ってきました。港区内を転々とする中で、紆余曲折ありましたが、着実に規模を拡大してきた16年間でした。現在は大阪、名古屋、福岡にも支店を構えています。田町オフィス以外の移転は、すべてHATARABAさんにサポートいただきましたね。

HB新井

私が新卒1年目の頃、麻布へのオフィス移転を担当させていただいたのが最初でした。まだ右も左もわからない状態で、刑部さんのお車に乗せていただいて内見に同行するという貴重な経験をさせていただきました(笑)。

刑部

懐かしいですね(笑)。私自身も会社員時代があったからこそ、がむしゃらに頑張ってくれる新人は応援したくなる。あの時、新井さんの真摯な人柄を知ることができました。

HATARABA 西川

HB西川

私は三田オフィスからお手伝いさせていただきました。弊社では若い営業メンバーが多いのですが、刑部さんと一緒にお仕事をした経験がある若手を社内では「刑部チルドレン」と呼んでいます。それぞれの成長のきっかけをいただくような仕事をさせていただき、いつも本当にありがとうございます。

4年先を見据えた成長戦略。限られた選択肢から見つけた理想の物件

今回の移転で優先した条件についてお聞かせください。

グレーとゴールドを基調に、清潔感と誠実さが感じられるエントランス

刑部

最も重視したのは坪数です。事業計画に基づいて今後4年間は収容できる広さが必要だったため、450~500坪の物件を希望していました。結果的に455坪のこの物件に決定できました。同じフロアには追加で借りられる小部屋もあるので、さらなる成長時には柔軟に対応できる点も魅力でした。

そのほか、これまで慣れ親しんできた港区内であること、駐車場が確保できること、そして何より坪単価と初期費用を可能な限り抑えることを重視しました。

HB新井

刑部さんのご要望は事前に想定していましたが、都内の物件市況は非常に厳しい状況でした。空室物件は激減し、家賃相場は右肩上がり。正直、候補物件は大幅に絞られると覚悟していました。

ただ、刑部さんはこれまで数多くの移転をご経験され、港区の特性も熟知されています。物件を見る目、いわゆる「直感力」が非常に鋭く、意思決定も迅速でしたね。

今回のプロジェクト全体を通して、苦労されたことや印象に残っているエピソードなどはございますか。

刑部

最も苦労したのは、スケジュールとコストの両面でした。弊社では新卒社員の入社日を6月1日に設定しています。学生時代最後の自由な時間を使って、社会人になったらなかなかできないことに挑戦してもらいたいという想いがあって。今年はその入社のタイミングで新オフィスでの勤務をスタートさせたかったため、とにかく時間がありませんでした。関係各社の皆様との交渉を重ね、なんとか工期を短縮していただくことになりました。

HB西川

この物件は施主様が力を入れて建設されたビルです。施主様にもこだわりや厳格な基準があるため、短期スケジュールでの工事進行に承諾をいただくのは正直難しいと思っていました。

ところが、ここで刑部さんの真骨頂を目の当たりにしました。刑部さんご自身が関係各社の皆様に直接働きかけ、「みんなでこのプロジェクトを成功させよう」という雰囲気を作り上げられたんです。単なるビジネス上の交渉を超えて、最終的には皆さんが応援してくれる存在になってくださいました。それが刑部さんのビジネスマンとしての偉大さであり、人を巻き込む力を学ばせていただきました。

刑部

一方で、重機などを含めた総工費が当初想定を大幅に上回ることが判明し、正直かなり悩みました。ですが、新井さんと西川さんも粘り強く交渉してくださったおかげで物件を確保できましたし、「ここまで来たら納得のいくオフィスにしたい」と腹を括って進めることにしました。

HB新井

「本当に間に合うのだろうか?」と内心ヒヤヒヤしていたのが正直なところです(笑)。刑部さんの決めたことに対する実行力とパッションは、誰にも真似できないレベルで、いつも学ばせていただいています。

刑部

メールを通じて関係各社の皆様に私の想いをお伝えし、それに応えてくださった多くの方々のおかげで実現できたプロジェクトでした。本当に心から感謝しています。

グリーンとガラスが印象的。空間が広く見え、圧迫感を感じさせない設計

カフェスペース「PANDA」

創業の夢を現実に、次なるステージへ。上場企業が集うビルでの新章開幕

今後オフィスを通じて実現していきたいこと、今後の展開があればお聞かせください。

刑部

このオフィスで、IPO(株式公開)を実現したいと考えています。これは創業当時からの目標で、日本の上場企業約4000社の一角に入ることが夢でした。現在は既存の採用支援事業に加え、自社アプリ「バズくる!!」を立ち上げ、求人と学生を直接結びつけるサービスも展開しています。

IPOに向けた自社の採用面では、このオフィスで26年卒の新卒面談を行ったところ、承諾率が大幅に向上しました。「こんなオフィスで働いてみたい」と思ってもらえることで、優秀な人材確保にもつながっています。

刑部

オフィス環境が採用力に直結するという、まさに理想的な効果ですね。

刑部

そうなんです。これまでの移転の中で最も力を入れた物件であり、何より私と会社にとっての原点である虎ノ門だからこそ、このオフィスにいる間に上場を果たしたいという想いが強くあります。

実は、このビルの他のフロアはほとんどが上場企業なんです。そのご縁も感じながら、先輩企業の皆様に追いつけるよう、既存事業とアプリの強化、IPO準備を着実に進めていきたいと思います。

HB新井

そのようなお話を伺うと、本当に胸が熱くなります。私は新卒で刑部さんと出会い、これまで長年にわたって事業成長とオフィス拡大を間近で拝見させていただきました。オフィス仲介の仕事では縮小移転のご相談もある中で、こうして着実に成長を続けられる企業様の歩みを身近で感じられることは、この仕事の大きなやりがいだと感じています。

執務室

最後に、株式会社HATARABAと営業担当のよかったところをお聞かせください。

HB刑部

これまで多くのHATARABAの営業の方とお付き合いしてきましたが、皆さん人として、社会人として本当に素晴らしく成長されていると感じています。まず私たちの希望を否定せず受け入れてくださり、そして必ず実現に向けて動いてくださる。難しい条件でも粘り強く交渉していただけるのは、本当に頼もしい限りです。

HB西川

ありがとうございます。今回は特に、内見手配の段階から綿密な準備を心がけました。朝一番にオーナー様とミーティングを行い、各方面への連絡を効率的に進めることで、刑部さんや関係各社の皆様と業務時間内にスムーズに話を進めることができました。新卒の方々をお迎えするという明確な期限がある中で、契約から内装工事まで全体のスケジュールを前倒しできたのは、この事前準備があったからこそだと思います。

HB新井

関係各社の皆様とのコミュニケーションを密に取ることで、刑部さんにとってより良い条件での契約締結も実現できました。それぞれの立場を尊重しながらも、最終的には皆さんが刑部さんのプロジェクト成功を願ってくださったのが印象的でした。

刑部

朝早くからそのように動いてくださっていたとは知りませんでした。お二人の情熱には本当に感服します。まさに「自分事」として取り組んでくださるからこそ、深い信頼関係が築けるのでしょうね。

正直、不動産業界に対しては少し懐疑的なイメージを持っていた部分もありました。しかしHATARABAさんは違う。単なる「オフィス移転」の支援ではなく、クライアント企業にとって最良の未来に導こうとする誠実で真っ直ぐな姿勢を感じます。

だからこそ、時には経営の相談をさせていただくこともありましたね。お二人のお人柄があってこその関係性であり、今回の移転だったと思います。

HB新井

私の成長過程もご存知の刑部さんに、そのようにおっしゃっていただけて本当に光栄です。ありがとうございます。次の移転時にまた最大限貢献できるよう全力で成長し続けます。今後ともよろしくお願いいたします!

HB西川

刑部さんとお仕事をさせていただく中で、今も多くの学びと気づきを得ています。私たちも人を育てる立場になってきているからこそ、刑部さんのような人になれるよう社会人として次のステージに進みたいと思っています。いつも本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

会社概要

会社名
株式会社プレイス&アビリティ
移転場所
東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス20階
設立
2009年6月17日
従業員数
174名(2025年7月時点)
移転後坪数
455坪
企業URL
https://www.place-ability.jp/
取材
2025年7月

取材・文:源 詩帆 撮影:竹井 美砂子

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