株式会社ミクシィ

1000坪~
300人~
IT・通信
拡張移転
設立20年以上

渋谷の新ランドマーク 「渋谷スクランブルスクエア」に移転した、ミクシィのオフィス戦略

ソーシャル・ネットワーキングサービスの「mixi」や、スマホアプリ「モンスターストライク」などで知られる株式会社ミクシィさん。同社は、渋谷の新たなランドマークでもある渋谷スクランブルスクエアへ、2019年12月~2020年2月にかけて移転しました。

新オフィスは28~36階の9フロアにわたる広さで、それまで渋谷の数カ所に点在していたオフィスをまとめる形で1000人以上の従業員が入居。2017年11月に移転が発表されてから約2年がかりの一大プロジェクトでした。

そこで今回は、移転プロジェクトの詳細や新オフィスのコンセプトなどについてインタビュー。また、同社がコロナ禍をきっかけに取り組んでいる新しい働き方「マーブルワークスタイル」や、リモートワーク時のコミュニケーションなどについてもお聞きしました。

インタビューにお答えいただいたのは、はたらく環境推進本部 嵯峨勇さんと、人事本部 労務部 西花菜 さん(以下敬称略)。前編ではオフィス、後編では働き方を主なテーマに、たっぷりとお届けします。

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社内コミュニケーションの活性化を目指し、サテライトオフィスを統合

40億円をかけての大掛かりな移転ということで、大きな決断だったのではと思います。
移転の理由は何だったのでしょうか。

嵯峨

まず、2015年ごろに「モンスターストライク」が非常に好調となり、それをきっかけに人員の急拡大が始まりました。そこから2016年、2017年とサテライトオフィスを増やし、オフィスは合計3つに。運よく近い場所に構えることができたのはいいのですが、ほかの部署とミーティングする際には一旦ビルを出なければならないため、コミュニケーションのロスが生じていました。

はたらく環境推進本部 嵯峨勇さん

嵯峨

当社が提供しているすべてのサービスに共通するものが「コミュニケーション」です。会社のミッションにも「フォー・コミュニケーション」を掲げ、社内でのコミュニケーションをとても大切にしています。そこで、社内コミュニケーション活性化のためにも、統合移転をしたいという話が浮上したんです。

ただ、渋谷スクランブルスクエアへの移転を進めている最中にも急遽オフィス2カ所を増設しなければならなくなるなど、移転は本当に大変でした。今回移転を無事に終えられた背景には、御社のお力添えも大きかったと思っています。

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お力になれたようで、良かったです。
統合移転先に渋谷スクランブルスクエアを選ばれた決め手は、何だったのですか。

嵯峨

当社は創業からずっと基本的には渋谷にオフィスを構えていて、経営者が変わっても渋谷には並々ならぬこだわりがあり、移転先も渋谷であることが大前提でした。その一方で、渋谷はとても人気で、空きが非常に少ない状況です。そんななか、渋谷のランドマークになるような新しい建物ができるということで、そこにオフィスを構えることに大きな価値があると考えました。

3つのキーワードに重点を置き、オフィスをデザイン

新オフィスのコンセプトには、ミッションと同じ「For Communication」を掲げられています。これにはどのような意図があるのでしょうか。

嵯峨

当社のサービスはすべて、コミュニケーションがあるから楽しめるということが共通しています。そのため、我々もそういったサービスを生み出すためにふさわしいオフィスにしようということで、オフィスのコンセプトにも「For Communication」を掲げました。

コンセプトを実現するにあたって、「Meet Up」「Switch Up」「Dream Up」という3点に重点を置いてデザインされたと伺いました。デザインのこだわりをお聞かせください。

嵯峨

「Meet Up」は、何かを一緒にするために会う場所であるという意図が込められています。コロナ禍以前から、IT関連の企業には会社に来なくても仕事ができるところが多かったと思いますが、我々はあえて会社に来て働くということに価値を感じてもらえるようにしたいと考えていました。それを体現したのが、35階に設置したコラボレーションエリアです。

嵯峨

以前はセキュリティ管理下のスペースにありましたが、今回はお客さまも自由に入れるエントランスエリアからつながった場所に設置しました。そこで従業員はもちろん、外部のお客さまも含めた打ち合わせや雑談、休憩などができるようにすることで、コミュニケーションが生まれる場所にしています。

「Switch Up」には、メリハリをつけて働けるような環境のオフィスにしたいという意図があります。たとえば、35階には食堂があり、そこで休憩や仕事ができるようになっています。また、当社は移転前から全席固定席にしていますが、移転後は自席以外にも仕事ができるオープンな場所を多数用意しました。それによって、席を移動したり、用事がある部署のフロアで仕事をしたりと、気分転換しながら働けるようになっています。

「Dream Up」は、「意外なことなどを思いつく、考え出す、創作する」という意味で、当社の理念でもある「ユーザーサプライズファースト」を体現するオフィスとなっています。たとえばエントランスには、幅24メートル、高さ2.7メートルもの巨大なLEDパネルを設置し、クリエイティビティ溢れる映像を投影するなど、新しいものを生み出し、表現できる設備を導入しています。

嵯峨

また、想像や期待を超えるアイデアが生まれるような設備として、35階には撮影用の本格的なスタジオや、音録り専用のサウンドスタジオをつくりました。

移転後、どのような変化がありましたか。

嵯峨

サテライトオフィスが点在していたときに比べれば、各部署間のコミュニケーションのしやすさは間違いなく上がっています。9フロアはすべて階段でつながっているのですが、エレベーターを待つことなく上下階の移動ができるというのも、コミュニケーションの促進に一役買えたと感じています。

嵯峨

そのほかの変化としては、自席とは別に自由に座って仕事ができるスペースを設けたことで、その日の業務に合わせて効率的に働く場所を選択できるようにもなりましたね。

また、駅直結の最新鋭のオフィスビルなので、雨風の影響を受けることもなく、オフィスに来ること自体のストレスが大きく軽減されました。今はコロナ禍でリモートワークが中心になっていますが、そのなかでも出社しなければならない人にとっては、前向きに会社に来てもらえる要素になっていると思います。

過去のオフィス開設経験を活かし、会議室を多めに設置

今回の移転計画は、どのように進められましたか。

嵯峨

移転の話は2017年の春ごろに持ち上がり、このあたりから御社とも話を進め、夏には契約を締結しました。移転プロジェクトのコアとなったのは、オフィス全般を管理する「はたらく環境推進本部」のメンバーのうち5~6名。このメンバーがサテライトオフィスの構築もずっと手掛けてきているので、これまでのノウハウや課題も活かしながら、外部の設計デザイン会社などの協力も得て、移転を進めていきました。

これまでのノウハウや課題を反映された例をお聞かせください。

嵯峨

当社は定期的に1on1ミーティングする文化が根付いているため、評価の時期は会議室が足りなくなってしまうということがありました。そこで、各フロアには2人用の部屋を多く用意しました。また、お客さまと使える会議室やオープンエリアでの打ち合わせスペースも多く設け、用途に応じて使い分けられるようにしています。

社内には、移転についてどのように通達しましたか。

嵯峨

大々的には社員総会の場で、当社代表の木村から、構築中の新オフィス写真を見せながらコンセプトなどを簡単に説明してもらう時間を設けて、身近に感じてもらえるようにしました。一方、細かいところは、部署ごとに担当者を1名選出してもらい、その担当者一人ひとりに資料を渡して説明し、それを各部署に展開してもらうようにしました。従業員が多いこともあって、同じ質問が大量に寄せられると予想されたので、部署の担当者にある程度まとめてもらえるようにしたんです。

移転後すぐにコロナ禍となってしまいましたが、当初予定していたオフィスの使い方から変更した部分はありますか。

嵯峨

先ほど会議室を多く設けたという話をしましたが、20人くらいでの大人数のテレビ会議もフレキシブルに行えるよう、設備を整えた部屋を用意しました。設備は高性能で、接続すればすぐに使えますし、天井に設置したマイクでどこからでも声が拾えるようになっているんですよ。

今回の移転は弊社がお手伝いさせていただきましたが、いかがでしたか。

嵯峨

未完成のビルを借りることが初めてだったことに加えて、ビルの制約も非常に多いという状況でした。そんななか、「こういう特約を取っておけば、プラスに働くかもしれませんよ」といったことや、人数に対して広い面積のスペースを借りることについても「リスクを回避するには、こういう考え方を持っておいた方がいいですよ」といったように、専門家ならではのご助言をいただくことができて非常にありがたかったです。

嵯峨

また、渋谷スクランブルスクエアへの移転準備中にサテライトオフィスを2カ所増設しなければならなくなった際にも、御社の働きでサテライトオフィスの2カ所を同じオーナーさんにすることができ、契約締結時や構築時のコミュニケーションコストをぐっと抑えることができました。本当にファインプレーで、あれがなければ倒れる人が続出していたかもしれないですね(笑)。

※インタビュー後編はこちら

取材・文:三ツ井香菜 撮影:ひらはらあい

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