AIテスト自動化プラットフォーム「MagicPod」を開発・運営する株式会社MagicPod。2021年10月にオフィスを移転したものの、会社の順調な成長に伴いすぐにオフィスのキャパシティを超えるほどに人員が増加。再び移転を検討し始めました。
今回この移転で物件探しをサポートしました。オフィス移転プロジェクトを主導したバックオフィスの合田様に移転プロジェクトについてお聞きしました。(以下敬称略)
背景・課題
- ・好調な採用により、人員数が5倍近くに急増。出社コントロールでは対応できない
- ・オフィス移転プロジェクト担当者が未経験だった
- ・急拡大により、今後カルチャー、組織作りの面での課題が浮上
ポイント
- ・採用計画を立て、必要なスペースの割り出しを実施
- ・ユーザー向けのイベント開催も視野に入れ、面積に余裕のある物件を選択
- ・内装に割く時間をカットするため、セットアップオフィスを選択
想定以上に好調な採用により、オフィスのキャパシティが早々にオーバー
合田様の業務内容、今回の移転で担われた役割についてお聞かせください。
合田
バックオフィスとコーポ―レート業務全般を1人で担当しています。今回のオフィス移転では、物件や業者の選定、契約周り全体のディレクションを行いました。オフィス移転に携わった経験はおろか、プライベートでも不動産の契約をしたことがなかったため、本当に右も左もわからないところからのスタートでした。
今回の移転の背景についてお聞かせください。
合田
人員増加によるキャパシティオーバーが移転理由です。前のオフィスに移転した2021年10月ごろは「2年くらいはいられるのかな」と思っていたのですが、ありがたいことに採用が想定以上にうまくいきまして、人員が一気に5倍近くまで増えたんです。
弊社はリモートワークの割合が多いため、出社をコントロールすることでしのぐ選択肢もありました。しかし、オフィスのカードキーの発行枚数の上限を超えてしまったため、所持していない社員が自由に出社できないのは不便だということで、この度のオフィス移転に至りました。
脇黒丸
前回のご移転後、想像以上にハイペースで人が増えたため、結果的に入居期間がとても短く次の移転ということになりました。
物件の契約期間は2~3年のものが多く、最近はフリーレントが長期でついているものもあります。途中解約をすると多額の解約料がかかるケースもあるので少なくとも2年先までを見越して探された方が良いとお伝えしました。
新オフィスの広さは前オフィスの約7倍と、かなり大きいですね。組織の急拡大に伴い、働き方やオフィスに課題感はあったのでしょうか。
合田
弊社は代表もエンジニアとして今も開発に携わっていて、更にエンジニア向けのプロダクトを開発している、エンジニアファーストの会社です。そのため、ビジネスサイドの社員もエンジニア視点で物事を考えるよう意識するという社風があります。
エンジニアは自宅でも仕事ができるという自由度の高い職種なため、エンジニアファーストの弊社としては、果たしてオフィスをここまで広げる必要があるのだろうかと悩みました。ただ、人が増えていくにつれて、マネジメントやカルチャー作りの必要性が増していくことを考えると、やはりオフィスという場は必要だろうという結論にいたりました。
新オフィスでは、ビジネスサイドとエンジニアサイドが離れてしまわないよう、朝にミーティングを行い、互いの話を聞く機会を設けるようにしています。強制ではありませんが、水曜金曜はオフィス出社を推奨し、水曜は代表がオフィスにいる日、金曜は誰かしらがいる日になるように設定しました。
また、弊社は設立10年目にして初めて営業人員を迎えたという会社で、これまではユーザーの口コミで成長してきたという背景があります。そのため、ユーザーに喜んでもらえるようなイベントをリアルの場でやりたいという思いを抱いていました。その際、どこかを借りて行うのではなく、オフィスというホームでやれたらいいなと。そういった思いもあり、少しゆとりのある面積のオフィスにしようと決めました。
脇黒丸
今お聞きした「エンジニアファースト」の社風はオフィスの内見時にも感じました。合田様、代表だけでなく、従業員の方も含めて内見に来られ、その際にそれぞれの方のお話を聞く機会がありました。
会話の中で、MagicPod様がオフィスを「働く場所」と捉えているのではなく「集まる場所」という認識で考えていることがとても伝わってきたのを覚えています。
多忙な状況で効率的に移転をすべく、セットアップオフィスを選択
弊社との出会いのきっかけ、お選びいただいた理由は何ですか。
合田
きっかけは脇黒丸様からのお電話です。代表の伊藤は営業電話をスルーするのが通常なのですが、このときはおそらく「バンク」と名の付く会社だったことから金融機関からの電話だと思ったようで、私にかけ直すよう指示があったんです。すると、オフィス移転の会社だったという(笑)。
合田
そのときはオフィスを移転したばかりで、移転の予定がなかったことから、そのまま終わったのですが、その2、3週後に先ほどの様な背景から社内でオフィス移転の話が浮上したのです。タイミングもよく、御社の存在を思い出したという経緯です。
御社の他には、前回の移転でお世話になった仲介会社に相談したり、不動産会社からのお話をいただいたりと同時に複数社から情報を得ていました。
最終的に御社を選んだ理由の1つはレスポンスの速さです。とにかく1番レスポンスが速く、かなりこまめに状況確認や報告をしていただけたので、安心感がありました。
あと個人的に大きかったのは、脇黒丸さんの誠実な対応です。私は本当にゼロどころかマイナスレベルの知識量だったため、相手によってはイニシアチブを取られて「こうしましょう」と強気に提案されることがあったのですが、脇黒丸さんは同じ目線に立って一緒に考えてくださったため、安心して相談することができました。
脇黒丸
そう言っていただけて、とてもうれしいです。私自身、やや気弱な面もあり、人にあまり強く言えないタイプだと思っています(笑)
弊社はお客様に寄り添うことを大切にしています。それをお感じいただけたのなら光栄なことです。
ただ、私のレスポンスが早かったとおっしゃっていただきましたが、合田様の社内調整が素晴らしかったことも付け加えさせてください。合田様はご移転についての知識や経験はないということでしたが、非常に理解が早く、必要なタイミングで知見のある方へアドバイスを求めるなど、やり取りがとてもスマートでした。
どのような流れで移転プロジェクトを進めていかれたのでしょうか。
合田
人員の増加ペースが読めないことはスタートアップのあるあるとはいえ、何の計画もない状態だと物件の広さを決められないため、あらためて採用計画を立てるところから進めていきました。その上で探すオフィスの広さを脇黒丸さんに割り出していただいたという流れです。エリアは、過去に拠点を置いたことのある港区か中央区を希望しました。
今回はセットアップオフィスを選択されましたが、当初からの希望だったのでしょうか。
脇黒丸
セットアップか居抜きかというのが、ご連絡をいただいたときからの強いご希望でしたね。
合田
社名変更や「2022 Red Herring Top 100 Global Winners」アワードの受賞など、社内でリソースを割くべき業務がたくさんあったため、プロに任せられるところは任せようという判断でした。ゼロから内装を考えるオフィスも面白そうだとも思ったのですが、弊社はまだまだ発展途上の会社ですから、会社のカラーを全面に出したオフィスを作るのは今の段階でなくてもいいのかなと。
脇黒丸
広さ、エリア、予算、セットアップか居抜きというところまで絞れていたので、あとは候補物件をご紹介して選ぶだけと、スムーズに進んでいったように感じます。
合田
今の物件以外に、赤坂や芝浦エリアの物件も内見しました。物件自体は赤坂のものも気に入ったのですが、最終的には肌で感じられる街の雰囲気から茅場町の現オフィスに決定。最寄り駅から歩きながら、弊社の社員が歩く様子を想像したところ、茅場町オフィスが合うなと思ったんです。
今回の移転プロジェクトで大変だった点についてお聞かせください。
合田
まずはスタート地点ですね。知見がない分、わからないこと自体がわからないんですよ。多数の業者が関わるためスケジューリングをしなければいけないのですが、これも経験がないため、抜け漏れに気付けない。脇黒丸さんにフォローしていただかなければ、回線工事について気付かないまま進めてしまっていたかもしれません。
契約周りも難しいことだらけだったのですが、ここは社内からも助けを得ながら進められました。オフィスファシリティに詳しいエンジニア、不動産契約に詳しいカスタマーサクセスのメンバーに助けてもらっています。
脇黒丸
何もわからないというところからのスタートでしたので、細かい部分も丁寧に説明すること、コミュニケーションの頻度を多くすることを意識していました。
ただ、先ほどもお話したように、合田様の理解力、調整力、プロジェクトの推進力がとにかく素晴らしかったです。社内にそれぞれ知見のある方を探し、社内調整や方針決定などを、非常にうまく進められていました。
回線工事の話も、かなり入り組んだ複雑な事項です。初めてご移転を担当される方には分からなくて当然の次元の話。そういったところを適宜サポート、アドバイスするのも私の仕事だと思っています。
新オフィスで気に入っている箇所はどこですか?
合田
ラウンジエリアと呼んでいるオープンスペースですね。おしゃれで開放感があり、気に入っています。
脇黒丸
ソファやテーブルは、このスペースに合うように特別に作られたものだと聞いています。内装に頭を悩ませずとも整った空間にすぐ入れるのがセットアップオフィスの利点です。
合田
執務エリアの家具は自分たちで用意したものなので、ラウンジエリアに比べると華が足りないよねと社内で話しています。これから、もう少し遊び心を加えていきたいです。
グローバル展開を叶えた際、海外オフィスの移転にも協力をお願いしたい
今回の移転を振り返ってみてのご感想、弊社に期待したいことについてお聞かせください。
合田
2022年12月にさっそく忘年会を開くことができました。プレスリリースを出したところ、社外からもお祝いの言葉を沢山いただき、新オフィスへの反響に驚きながらも喜んでいます。
弊社はグローバル展開を目指しているため、今後は本社や国内拠点を作るときはもちろん、海外支店を作ることになった際にも、まるっとお願いできたらいいなと思っています。
脇黒丸
益々のご活躍を期待しています!
弊社も大阪、名古屋と拠点を増やしているので拠点を増やす際はぜひお手伝いさせてください。
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会社概要
- 会社名
- 株式会社 MagicPod
- 移転先
- 東京都中央区日本橋箱崎町1-2 The Shore日本橋茅場町 4階
- 企業URL
- https://magicpod.com/
- 取材
- 2023年1月
取材・文:卯岡 若菜 撮影:原 哲也