コンサルティングから開発までを一気通貫で行っているアルサーガパートナーズ株式会社。長年、HATARABAが移転時の物件紹介をお手伝いしており、5度目の移転となる渋谷サクラステージへの移転もお手伝いいたしました。今回の移転プロジェクトの経緯、オフィス戦略や今後の展望について、代表取締役社長/CEO・CTOの小俣様にお聞きしました。(以下、敬称略)
背景・課題
- ・出社推奨の会社のため、駅直結のオフィスを希望していた
- ・順調に採用計画が進み、移転直前にはオフィスのキャパシティがギリギリに。新オフィスは前オフィスの倍ほどの広さで探していた
ポイント
- ・前オフィスへの移転直後から情報収集を開始、いち早く新築ビルの契約へと進めた
- ・コスト削減も兼ね、エントランスをなしに。結果、開放感のあるラウンジスペースに仕上がった
- ・会議室や社長室をガラス張りにすることで、見通しが良くコミュニケーションを取りやすいオフィスに
常にゆとりある規模の物件を選択。今回が5度目の移転に
今回の移転プロジェクトに対し、小俣様は直接関わられていたのでしょうか。
小俣
はい。移転することを決めたのも私ですし、プロジェクト全体を見ています。
貴社は今回で何度目の移転になりますか?
小俣
5度目ですね。私のセカンドハウスだったマンションの1室から始まり、会社の規模拡大に合わせて移転を重ねてきました。
HATARABA新井
私が最初にお会いしたのは、3つ目のオフィスのころでした。
小俣
そうでしたね。移転のたびにオフィス規模を倍以上に拡大してきました。常に社員の人数に対して必要な坪数よりもはるかに広い物件を選ぶようにしていまして、今回の渋谷サクラステージの物件も移転時の社員数の倍以上の面積です。空席がある環境を目にすることは、「ここが埋まる規模を目指してがんばろう」という心理状況になりやすいため、あえて広すぎるくらいの物件に移転しています。
早々に物件探しを開始。「駅直結の新築オフィスビル」が決め手に
HATARABAが貴社の移転をお手伝いさせていただくのは3度目になります。今回の移転プロジェクトの経緯をお聞かせください。
小俣
移転について考え始めたのは、前オフィスのマークシティに入居してすぐです。そこから検討に入ったのは入居1年後くらいですね。
HATARABA新井
前オフィスの移転後にご挨拶に伺ったとき、話題の種として渋谷サクラステージの開発話を持っていきました。まだ「ちょっとこういう計画が出ていますよ」レベルの話だったのですが、次の移転候補として関心を持っていただきました。
HATARABA柳沢
移転直後に情報をお伝えしたときは、半分本気で半分は話のネタ程度の気持ちだったんですよ。その後、正式に募集が始まった際にあらためてお話をお持ちしたところ、「すぐに行きたい」とご返答いただきました。
HATARABA新井
そのタイミングですら「さすがに早くないかな」と思う気持ちもあったんですよ。当時はまだ席に余裕がありましたので。
小俣
全然埋まってなかったですね。半分くらいは空いていたかと思います。でも、移転する頃にはパンパンで限界だったので、タイミングの見計らい方としてはジャストだったと思います。
HATARABA新井
おっしゃる通り、結果的にまったく早すぎることはなかったですね。伺うたびに人が増えているので、成長の勢いに驚いていました。
渋谷サクラステージを次の移転先に決められた理由は何だったのでしょうか。
小俣
渋谷駅直結というアクセスのしやすさ、開発されたばかりの新しいビルというブランディング、あとはコスパも最適でした。弊社はオフィス出社を推奨しているため、駅からのアクセスのしやすさを重視しているんです。リモートができる時代に駅徒歩10分のオフィスだと、リモートのほうが効率が良いという判断になりますからね。あえて出社にこだわるならば、通いやすさを担保することは重要。そのため、福岡支社も天神駅直結なんですよ。
今回を含め、HATARABAがお手伝いした移転プロジェクトで印象に残っているエピソードについてお聞かせください。
小俣
駆け出しベンチャー時代からのお付き合いなので、成長過程を見届けていただいていると思っています。弊社の生き字引になってくれているなと。昔の話や思い出ででもつながれていただけるのは価値の1つですよね。培ってきた信頼があると思っています。
HATARABA柳沢
小俣様との最初の出会いは私の飛び込み営業でした。出社されるのを待って、エレベーター内で物件をご紹介いたしました。
HATARABA新井
その後、実は過去にも今回の渋谷サクラステージのオーナーの新築ビルへの移転をご検討いただいたことがありました。ただ、そのときはご縁を結ぶことができず…。その後、順調に会社が拡大し、今回そのオーナーの新築ビルである渋谷サクラステージへの移転に至ったことは、個人的にも感慨深いです。
小俣
当時の弊社は駆け出しも駆け出しでしたからね。お二人には気を遣っていただきながら丁寧なコミュニケーションを取っていただいていたなと思います。当時、審査に落ちたことは悔しかったですが、巡り巡って渋谷サクラステージに入れたので、これもご縁だなと思いますね。
HATARABA柳沢
今回は新築ビルへの移転ということで、契約自体は2年前で、実際に移転するまでに時間がありました。移転するまではどのような感覚で過ごしていらっしゃったのでしょうか。
小俣
移転に向けてがんばろうという感覚ですかね。早く移転したい気持ちがありました。どんどん人が増えていっていましたしね。
コミュニケーションを取りやすい空間づくりを意識
新オフィスのこだわりについてお聞かせください。
小俣
これは前のオフィスも含めての弊社のこだわりですが、コミュニケーションを取りやすい風通しの良い空間にしています。会議室や社長室の壁はガラス張りですし、外部の方にも使っていただけるラウンジと執務スペースの間もガラス張りです。また、内装に関しては、過度にコストをかけないようにしています。
小俣
コスト削減のため、今回はエントランスを取っ払いました。前のオフィスには小さいながらエントランスがあったのですが、「この仕切り、いらないよね」と思いまして。ラウンジはリフレッシュルーム兼お客様も自由に使っていただける場所として設けました。エントランスをなくしたことで、より開放感のある雰囲気になったと感じています。
様々な方が訪れやすい会社をつくるのがいいことだと思っていまして、すでに社外の方もお招きしてのワイン会や寿司パーティー、ピザパーティーなど、社員がいろいろと活用してくれているようです。
HATARABA柳沢
社長室を1番奥に配置したのはなぜですか?
小俣
会社全体を有効活用できる動線を作るには、人の集まる場所を複数設けること、それも端と端に置くことが重要なんです。そのため、執務スペース内のラウンジを執務スペースの真ん中あたりに設け、社長室は必然的に奥になりました。
新オフィスに対する周囲の反響はいかがでしょうか。
小俣
やはり新築のオフィスビルなので、モチベーションが上がってくれているんじゃないかなと思いますね。取引先や出資企業からは「見にいきたい」というお声をいただくことが多いです。
今後、オフィスを通じて実現したいこと、今後の展望についてお聞かせください。また、HATARABAについてのご感想もお聞かせください。
小俣
オフィスは人をつくる側面があると思っています。「渋谷駅直結の、メディアにも取り上げられるような新しいオフィスビルで働いているんだ」という自覚が、社員に良い影響をもたらすのではないかと。弊社のミッションは「人をつくる」なので、オフィスがそのミッション実現に寄与してくれるのではないかと思っています。
今後は支社を増やしたいと考えていまして、HATARABAのお二人にぜひ引き続きご協力いただきたいです。まずは人ありきなので、その地域で支社長を任せられる人が見つかったタイミングで支社を出したいですね。
HATARABAのお二人は長年の付き合いからこちらのニーズも把握してくださっていて、いい物件があればいち早くご共有いただけるので、今後もお願いしたいです。まだまだ成長し続ける会社ですので、その成長スピードや規模感に適した提案をお待ちしています。
HATARABA柳沢・新井
ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!
会社概要
- 会社名
- アルサーガパートナーズ株式会社
- 移転先
- 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
- 従業員数
- 約300名
- 移転後坪数
- 約850坪
- 企業URL
- https://www.arsaga.jp/
- 取材
- 2024年3月
取材・文:卯岡 若菜 撮影:竹井 美砂子